中二まで、散髪は父のバリカン坊主あたま。父は絶対的な存在だったので、注文なんかしません、できませんでした。
いつもはハサミを使って自分でバッサリ!でも今日は晴れていて気持ちが良かったので、父に散髪してもらうことにしました。
30年ぶりの散髪は、最新型のバリカンの使い方から刈り方から何から何まで手とり足とり説明して注文して。
あの頃は何にも考えてなかったけど、父に刈ってもらう坊主あたまを、かっくん少年が気に入っていたことを思い出しました。
「ここはこうだな、どうもバランスが悪いなぁ、見えねぇなぁ、ブラシがあったな、うしろはカミソリで揃えるか……」
アレコレ考えて刈ってくれる様子をみて、途中で説明や注文をやめました。父に注文する自分にもくすぐったい気持ちがあって、思うように刈ってもらうことにしました。
だからそれでも……
(あ、今もみあげカミソリで剃った!気がする!…しかも片方だけ)(襟足もワカメちゃんみたいに剃ってる気がする!…気のせい気のせい)……父にすべてをゆだねました。
77歳の父親と45歳の息子の二人暮らしに欠かせないものは、なんでもいいから話をすること。トカゲを見つけたって、テレビを見ていたって、ごはんを食べていたって、そこからキッカケを見つけて話をする、質問をしてみる。
髪の毛が伸びて熱い!というのも散髪をお願いしたキッカケだけど、本当は家族の風景を振り返りながら、これからもそういうものを増やしていきたいと思ったからでした。
もみあげはチグハグで、うしろもワカメちゃんだけど、めでたしめでたし!





