ジャンク、不動というペトリ V3 55mm付を落札してしまいました。届いたのはまるでごみ溜めから拾ってきたようなカメラとレンズです。ボディは固着していて全く動く気配なし。私には再生は無理そうなのでマウントの締め付け金具だけいただいて、燃えないゴミ行きに。お見せするのがはばかられるほどの痛みようなので画像は省略します。^^;

レンズも錆びと汚れと傷だらけ。ヘリコイドも固着しています。絞りリングは回るけど絞りの大きさは変化せず。

 

とりあえずエタノールで拭き掃除しましたが、鏡胴の錆びがひどい。ヘリコイドが固着しているので、エタノールをジャブジャブかけて放置していたらなんとか回るようになりました。

 

レンズ前玉は画像ではわかりませんが擦り傷が一面に広がっています。コーティングだけのダメージならなんとか写るかもしれません。

 

銘板がCRCでもエタノールでもゴムを当てて回そうとしても、びくとも動きません。最後の手段はドリルでカニ目用の穴をあけて、カニ目でグイっと。変な音とともに、やっと外れましたが、銘板に穴が残ってしまいました。^^;

 

マウント側は開けた形跡があります。マイナスネジが緩いし、ペトリ特有の特殊ネジが半分浮いています。ちゃんと戻さなかったのですね。

絞りリングが動かなかったのは羽が張り付いていたためのようです。羽にベンジンをジャブジャブかけて繰り返しふき取って、スムーズに動くようになったら6B鉛筆の芯をやすりですりおろした粉をまぶして絞り動作が復活しました。

 

レンズをばらして汚れをふき取りましたが、前玉のコーティング擦れは取れませんでした。酸化セリウムとかは持っていないので、食器洗剤のジフでこすってみましたが、汚れは取れても傷は取れず。

 

メッキの錆びも細かいペーパーで落としましたがメッキ剥がれはそのままです。塗装するか染めるかこのまま使うか・・。

鏡胴の文字はきれいになりましたが、AUTO-MANUALの文字がぐちゃぐちゃになってしまいました。^^;

上の画像はマウントの締め付けリングをつけています。このリングにフィルター枠などのスペーサーを挟んで、リバースアダプターか薄型のM42-NEXアダプターを接着すればSONY Eマウントで使えるようになります。