前回Eマウントに改造したCOLOR-YASHINON DX 35mm F1.8はオーバーインフになってしまったので、次の獲物(お安いジャンク)を狙っていました。結局欲しがる人がほかにもいて、1000円近くになってしまいましたが、なんとか落札できました。届いたカメラは巻き上げてシャッターボタンを押しても「スカッ」と空振りするだけでシャッターが動きません。巻き上げの動作をレンズ内のシャッター機構に伝達する仕組みに不都合があるようです。これが普通の機械式シャッター機ならなんとかしようかな?と思えるのですが、ボディとレンズの間に配線が10本ぐらいつながっている状態で全部の半田を外して元に戻す気力はないので、エイヤっとレンズボードのビスを外してボディから切り離します。

ところが・・これまで見てきた(と言っても2台だけですが)CCとレンズボードの形が違っています。これまでのCCは兄貴分のELECTRO 35と同じ構造でしたが、このCCはレンズボードがそのまま外側ヘリコイドになっていて、レンズボードを切り離せないのです。おまけに内側ヘリコイドを直進させるキーがレンズボードに作り付けになっています。困りました。このあと発売されるCCNの構造もこれと同じなのでしょうかね。

取り出したレンズをシゲシゲとながめているうちにレンズボードに薄型のM42-NEXアダプターをあてがって遠くのTVアンテナをみたら、なんと薄いスペーサーを入れればインフが出そうなことがわかりました。

 

 

レンズボードに直進キーをつけたままスペーサーとM42-NEXアダプターをメタルロックで接着してしまいました。後群も取り出せそうなので、掃除が必要になっても対処できそうです。

内側には直進キーが見えています。アルミ製のレンズボードをアダプターのサイズに合わせてカットしようかと思いましたが、面倒なのでそのままにしてあります。

 

あとはこれまで通り、前から分解してシャッター羽を取り払ってしまえば完成です。レンズボードのネジ穴が邪魔で見栄えが悪いですが、オリジナルのヘリコイド構造をそのまま使っているので操作はスムーズです。

 

 

ま、これならそんなに見栄えも悪くはないかなと思います。もう夕方で晩ご飯をいただく時間なので、試写は明日です。と言っても、多分レンズ構成などはこれまでと同じでしょうから、試写の必要はなさそうですね。