8ice cream(エイトアイスクリーム)オープン延期いたします。 | ぐんまの農産物を、おいしく、おしゃれに【渋川飯塚ファーム】in群馬・渋川伊香保

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群馬県渋川市で無農薬のハーブ栽培と、群馬県のフルーツにハーブを組み合わせた無添加のジャム「ハーブ×フルーツジャム」を始めとする農産物加工品を作っています。Creemaやminneで通信販売も行なっています。

今月初めにお知らせしたばかりの新事業・アイスクリーム製造販売についてまたお知らせです。

 

今月に予定していた8ice cream(エイトアイスクリーム)のプレオープンおよび来月予定していたグランドオープンにつきまして、当面の間延期とさせていただきます。オープンのお知らせから2週間と経たずに延期を決めてしまい、楽しみにしてくださっていたお客さまには本当に申し訳ありません!

 

延期の理由は、完全に私たちの準備不足が原因です。実は工場の再工事などがあったりでようやく製造許可がおりたのが6月末でした。それまではちまちまと家庭用のアイスクリームメーカーで試作をしてレシピをある程度は固めていたつもりだったのですが、実際に工場で使用するアイスクリームメーカーでやってみると、想定以上にうまくいかなかったということです。

 

あと以前の記事で「無添加でアイスクリームを作ります」と書いたのですが、これも撤回させていただきます。

 

渋川飯塚ファームのジャムをはじめとするすべての製品は、合成添加物不使用での製品づくりをしています。これについては、“添加物を使用しない”ということにこだわりがあるのではなく、添加物を使わなくても美味しくて安定したものが作れるから、“必要ないから使わない”という考えでやってきました。

 

なのでアイスクリームもその考えで試作していたのですけども、大ロットになると違いますね。ジャムなどでは少量でも大量でもあまり違いはないのですが、乳製品は違うんだなぁと・・・完全に勉強不足でした。

 

どうなっちゃうのかというと、原材料の乳製品(牛乳・生クリームなど)の乳脂肪分が分離してしまうんですね。乳脂肪分がきちんと混ざらないので、製品にもムラがあって、水分が多くシャーベットのようになってしまうものもあれば、バターのように脂っぽいものができてしまったり。つまりアイスクリームとして完成していないものができてしまうという。

 

実は私は乳製品が体質的にあまり合わないのですが、この試作品を食べるとたちまちお腹を壊すということになっていました。乳脂肪がダイレクトだったからじゃないかと思っているんですけども。そして洗い物をするとき。脂が乳化されていないからギトギトなんです。排水を見るたびに、これは果たしていいのかと思いました。

 

実は牛乳を使わせてもらっている豊田乳業さんに、添加物を使わないで作る旨を話したとき、懸念事項というかいろいろアドバイスがあったのですよね。さすが牛乳のプロ。なんですがその時は意味がわからなくてスルーしていました(豊田さんごめんなさい)。でも出来上がる製品を食べてはお腹を壊す自分と、排水の汚れを見るたびに、こんなものを作っていてはダメだと考え直しました。

 

そういうわけで、渋川飯塚ファームが作るアイスクリームには「安定剤」を入れることにしました。これを使った後の製品はもうなんというか感動しました。まず食べてもお腹が痛くならない!(そっちか)洗い物が脂っぽくない!そして何といっても、ちゃんとなめらかなアイスクリームになっている!

 

 

そういうわけで、ベースのレシピをイチから作り直すのに時間がかかってしまいました。オープン日に間に合わせるために、取り急ぎの製品を出すなんてことはできないし、だったらオープンを延期して、じっくり納得のいく製品を作ろうと思いました。

 

また以前の記事にも書いたのですが、アイスクリーム事業は基本的にはカップ製品を販売することを考えています。なので、当面はカップ製品をしっかり作り込むことに専念して、テイクアウト販売はもう少し後でもいいのではないかという考えに至りました。外的な要因も少しあったりしますし。

 

ですので、こんなわずかの間に考えを変えてしまい、八ッ場へお出かけの予定を立ててくださった方がいたら本当に申し訳ないのですが、少しでも早く身近なスーパーなどでカップアイスとして販売できるよう専念しますので、どうぞご了承いただければと思います。

 

今のところ、ベースアイスのレシピが決まり、フレーバーについては試作段階でも決まっていたのでもうほぼ完成しました。あとは細かいカップの容量だとかをまた検討し直しているので、もうしばらくお時間いただきます。引き続きどうぞよろしくお願いいたします!