コロナ禍の裏側で、7月から新規事業はじめます!! | ぐんまの農産物を、おいしく、おしゃれに【渋川飯塚ファーム】in群馬・渋川伊香保

ぐんまの農産物を、おいしく、おしゃれに【渋川飯塚ファーム】in群馬・渋川伊香保

群馬県渋川市で無農薬のハーブ栽培と、群馬県のフルーツにハーブを組み合わせた無添加のジャム「ハーブ×フルーツジャム」を始めとする農産物加工品を作っています。Creemaやminneで通信販売も行なっています。

7月になりました。緊急事態宣言が明けて1ヶ月。小学校が通常登校になり、県外への往来も解禁になり、ひと月前まではこのままSTAYHOMEが日常化するのかなぁと思っていましたが、今になってみればこうしてだんだんと元に戻っていくのかなという気もしますね。今年の夏は子供たちを実家に連れて行けるかしら。みなさまいかがお過ごしですか?

 

渋川飯塚ファームは緊急事態宣言が明けてから、相変わらず高崎イーサイトの実店舗は低空飛行したままですが、通販サイトからのご注文や卸販売先の皆さまからのオーダーに救われ、コロナ以前の忙しさに戻りつつあります。スタッフさんの休業手当の助成金申請もようやく完了し、とりあえずは一区切りという感じです。

 

さてこのコロナ禍を振り返ると、ガツンと休業やら自粛やらがあったのは3ヶ月ですか?最中はなんと長い日々かと感じたけども、たった3ヶ月なんですね。この3ヶ月は絶えずアドレナリンが出ている感じで、なんとかこの波に呑まれないように、なんとしてもサバイブしてやるという思いで夫婦して過ごしてきましたねぇ。今もまだそれは続いてますけど、ここで一度振り返りと今後のことを。

 

3月は急遽小中学校が休校になり、世の中がガラッと自粛モードに変わりました。出勤できないスタッフさんも多かったのと、3月・4月に予定していた催事すべてが急遽中止になり、2週間製造の稼働を止めました。催事のために事前に積み増していた商品在庫をなんとかするためと、その時はスタッフさんになんとしてもお給料を払わなきゃいけないという完全に内向きな思いで、店舗とオンラインで不謹慎と思いつつ「567(コロナ)セール」を実施したところ、たくさんのお客様にお買い上げいただいて、なおかつ応援や感謝のメッセージをいただいてしまって驚いたということがありました。

 

実を言うと、3月にガラリと世の中が変わってしまったとき、廃業もひとつの選択肢として考えていました。もともと内部留保というやつを潤沢に持っていなかったところへ、2019年末にジャムの生産能力を倍にするために設備投資をしていましたし、コロナの影響で数ヶ月〜もしかしたら年単位で売上がほぼなくなってしまうかもしれないという可能性を考えると、スタッフさんたちのお給料や店舗の家賃などを支払えなくなる時が数ヶ月のうちに来ることが目に見えていたからです。でもお客様とスタッフさんたちのことを考えると、なんとしても続けなくてはという思いとぐるぐるしていましたね。そんな中で567セールをやって、お客様からいただいたメッセージにすごく励まされたんです。私たちの作るこのジャムが、また誰かに元気を与えているんだなと。それで、わたしたちは作ることをやめてはいけないんだと改めて奮起したできごとでした。

 

売上が激減しているイーサイト店のほかになんとしても売り先を確保しなくてはという思いもあったので、廃業がチラチラと頭をかすめているのと同時に、3月頭は卸先の営業に躍起になっていました。どうしてか偶然、その頃新規お取り引きのお申し出も複数いただき、以前ご紹介した東京ミッドタウンにオープンしたTRUST FOODさんや先月沖縄にオープンした商業施設(イーアス沖縄豊崎)内のレストランThe Fishermans Daughterさんをはじめ、新規のお取り扱い店さんが増えました。また休校の影響で、毎日のお昼ご飯に困ったお母さんたちの需要でパン屋さんの売上が好調だったということで、もともとお取り引きいただいている群馬県内外のパン屋さんからのオーダーにも本当に救われました。

 

567セールが好評だったのと卸先さまからのオーダーのおかげで、3月後半からは出勤できるスタッフさんのみで製造も再開しました。4月頭に東京で外出自粛が呼びかけられ、同じタイミングでテレビ(王様のブランチ)でレモングラス×キウイのジャムが紹介されたのをきっかけに、オンラインショップの注文が一時止まらないほどになり、それが弾みになったのかオンラインショップの売上がイーサイトの店舗を上回るようになりました。その時に今後はECに重点を置いていかなくてはいけないなと思ったのと、商売の仕方をガラリと変えていかなくてはと思いました。

 

4月18日に緊急事態宣言が群馬県も対象範囲になり、その日からイーサイト店は当面休業となりました。製造の方もスタッフさんの安全を考慮して再び休業としましたが、オンラインショップの方は好調でした。イーサイト店が休業になってしまったので、オンラインショップに送料無料商品を初めて掲載し、それもたくさんご注文いただけました。またその時すでに母の日ギフトのご注文も入り始めていましたが、夫と二人で対応できる受注数でストップすればいいやと思いながら・・・しかしこんな時にこのチャンスを逃してはいかんと(母の日は渋川飯塚ファームにとって、年末年始並に売上の大きいイベントです)、お休みしてもらっていた製造スタッフさんたちに声をかけて、4月30日〜GW期間中出勤できる人には来てもらい、無事にオーダーをストップさせることなく、今年も母の日を乗り切ることができたのでした。

 

母の日後は、休校の影響でまだ出勤できないスタッフさんも多く、イーサイト店も休業していたこともあり、週3日の製造所稼働でやりくりしてきました。そして空いた時間で、実は新規事業の準備を進めていました。こんなときに、タイミングが良いのか悪いのかわかりませんが、アイスクリーム製造を始めます!!

 

実はこれについては2017年から準備を進めてきていたことで、足掛け3年でようやくです。以前からちょこちょことほのめかしてはいたのですけど、「今後はぐんまの畜産物で加工品をつくる!」とか「ジャム×ミルクな加工品」とかね。それはアイスクリームのことだったのでした。なぜうちがアイスを作ることになったかというと、もちろん自分たちがやりたかったという気持ちと、それ以外にも色々な理由が重なってのことです。それについてはまたおいおい書いていきますね。

 

群馬県長野原町に豊田乳業さんという牛乳屋さんがいます。この豊田さんからのお声がけもあって、豊田乳業の新鮮牛乳を使い、渋川飯塚ファームのジャムやハーブと組み合わせたアイスクリームを作ります!新鮮牛乳を使うとあって、アイスクリーム工場は長野原町にあります(また渋川じゃない)。そして長野原町といえばダムです。八ッ場ダム。豊田乳業もそうですがアイス工場も八ッ場ダムのすぐそば。そんなわけで屋号が一応ありまして、「8ice cream(エイトアイスクリーム)」といいます。八ッ場の8と、ダブルのアイスの形ってことで、夫が決めました。

 

 

基本的にはカップアイス製造をメインに、通販と現在お取引いただいている卸販売先さまでの販売を予定していますが、八ッ場の工場にはテイクアウト販売スペースを作りましたので、もしお出かけする機会があればお立ち寄りください。今現在、試作でてんやわんやしているのですが、プレオープンが7月23日(祝)〜26日(日)、グランドオープン8月1日(土)〜予定です。その後は毎週金曜〜日曜の営業予定です(営業時間未定)。工場の場所は八ッ場ダムほど近くの道の駅「八ッ場ふるさと館」隣、「八ッ場ふるさと工房」内です。

 

 

アイスクリーム製造についてはざっと書きましたが、またおいおい書いていきますのでおつきあいください。本当にこのコロナでは・・・日々胆力を鍛えられ、商売のシフトチェンジの機会を与えられ、金策、労務管理、新規事業準備に・・・まだ終わっちゃいないですが、本当に貴重な機会をいただいたなと!なんでも人間やればできるなと・・・思いました。そんな7月の始まり。

 

さてこのほかにも、7月は季節のジャムがじゃんじゃん出てくるのでそのお知らせもしたいんですが、それはまた次の記事にします。そんなわけで、今月もよろしくお願いいたします!