こんにちは、青だんごむしです。

いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

今回は、最近また改悪しました電力会社のタダ電についてお伝えします。

 

2023年5月29日にサービスが開始した「タダ電」。当ブログでも6月13日に、今後注目する電力会社として紹介させてもらったのですが、度重なる改悪で当家ではとうとう選ぶメリットがなくなってしまいました。

 

 

 

改悪したタダ電以外では、基本料金0円の電力会社を私はおすすめしてます。

 

 

 

  改悪した内容

 

サービスが開始した2023年6月は、アップルスマホ(IOSアプリ)限定で契約を行うことができました。

 

青だんごむしはAndroidスマホしか所持していないので、今後Android用アプリが開発されて1年後に電力サービスの内容がそのままだったら、契約しようかなと思っていました。

 

 

しかし1年も経たずうちに、2023年9月1日に改悪し2024年1月15日にも再改悪しました。

 

サービス開始の当初は、1kWh単価65円で10000円分(154kWh)まで無料でしたが、9月に6500円(100kWh)に減額し、今年の1月には単価が70円に上がって5000円(71kWh)まで無料に、また超過したら基本料が280円掛かるという意味不明な状態になってしまいました。

 

 

154kWhから71kWhまで無料分が減らされる事は、電気の自給自足を目標としている当家だと大きなリスクしかありません。

 

特にオール電化住宅で、冬場に雪が降る地域の場合は高額な電気料金になること間違いないです。

 

 

  当家の環境で契約した場合の損得

 

当初の10000円分無料の場合、1kWhの単価が多少高くても得することができる状況でした。

しかし改悪した場合で、計算をしてみると大損することに。

 

青だんごむし家の売電単価は21円です。

(2023年に太陽光発電を設置した方は16円)

 

当初の場合

 

毎月154kWh ×12ヶ月=1848kWh(年間の無料分)

 

毎月の無料分を夜間に蓄電池へ充電することを前提とし、太陽光発電したものはそのまま売電することができれば、年間で38,808円分のプラス収入になります。(2023年に設置された方なら29,568円)

 

これで1年間の電気料金が、年間の売電金額38808円を超えなければ、結果的に得になります。

 

38,808 ÷ 65円=597kWh

(29,568円なら454kWh)

 

597kWhまでなら買電しても実質無料になります。

 

 

2023年9月に改悪した場合

 

毎月100kWh ×12ヶ月=1200kWh(年間の無料分)

 

同様に太陽光発電したものはそのまま売電することができれば、年間で25,200円分のプラス収入になります。

 

これで1年間の電気料金が、年間の売電金額を超えなければ、結果的に得になります。

 

25,200 ÷ 65円=387kWh

(19,200円なら295kWh)

 

387kWhまでなら買電しても実質無料になります。

 

 

2024年1月に改悪した場合

 

毎月71kWh ×12ヶ月=852kWh(年間の無料分)

 

同様に太陽光発電したものはそのまま売電することができれば、年間で17,892円分のプラス収入になります。

 

これで1年間の電気料金が、年間の売電金額を超えなければ、結果的に得になります。

 

17,892 ÷ 70円=255kWh

(13,632円なら194kWh)

 

255kWhまでなら買電しても実質無料になります。

 

 

  青だんごむし家の冬場の買電量

 

2024年1月の改悪で、当家では年間255kWhまでの買電であれば実質無料で契約することができます。

 

当家では冬場になると、どうしても暖房の電力消費で買電が発生してしまいます。

 

 

1日の電力消費は、暖房稼動なしで10~12kWhです。

 

エアコン暖房を24時間つけて22~30kWh前後。

床下暖房を24時間つけると30kWh~40kWh前後です。

 

 

1日中晴れて蓄電池に満充電できている状態で、暖房を稼動ないなら買電0ですが、エアコンで7kWh、床下暖房で15kWh程度の買電が発生してしまいます。

 

これで30日稼動し続けた場合、エアコン暖房の買電量は210kWh、床下暖房なら450kWhになります。

 

床暖だと余裕で年間の買電量上限を突破してしまいます。

 

エアコンなら年間でみて黒字ですが、床暖ですと13,650円の赤字です。

※基本料、燃料費調整額は含まず

 

年間の無料分が、冬の1ヶ月で全て吹っ飛びます。

 

 

更にとても怖いことがあって、雪が降った時に雪がパネルに積もって全く発電しなかった時です。

 

最近の寒波で日本の半分以上の地域で雪が降りましたよね。

 

当家でも24日の午後から降り始めて、25日の午前中まで降りまして、当然パネルに雪が積もりました。

 

 

本日27日の朝8時の状況ですが、まだパネルに雪が残っている状況です。

一応この状態で、0.2kW発電しています。

 

今日は朝11時頃になってから、まともに発電できる状態まで回復しました。

 

 

 

つまり25日と26日は全く発電ができない状態でした。

 

25日の買電量は26.3kWh

26日の買電量は30.3kWh

 

1ヶ月単位でみて、発電しない期間が3日以上続くと赤字です。

 

 

また2024年1月分(12/21~1/23)の買電量(電力会社Web)を確認すると、255.6kWhでした。

1ヶ月で71kWhまで無料なので、184.6kWhが超過分になります。

 

もしタダ電で契約していたら、1月分の電気料金は

基本料280円+単価70円×184.6kWhで、12,922円の電気料金です。

※燃料費調整額・再エネ賦課金は含まず

 

一方の現在契約中の電力会社だったら、255.6kWh×単価28.22円で7,213円の電気料金です。

※燃料費調整額・再エネ賦課金は含まず

 

 

当家では12月~2月の3ヶ月間は、必ず買電が発生する状態になるので、1月分だけで年間の買電上限(255kWh)をオーバーしていては、もはや契約するべきではない状況です。

 

今回は床暖の実験検証等で買電量が多くなってしまいましたが、もし今後大雪で1週間もフル買電するような事があっては、どっちにしても契約するべきではないと思います。

 


改悪前の上限597kWhであれば、冬場に多少の買電しても最終的にはお得にだったんですけど、リスクのほうが大きいのでもうオワリです。

 

 

  青だんごむしがタダ電ではなく「0円でんき」を契約している理由

 

青だんごむし家では、入居時に太陽光のリース契約を行っていた電力会社のセットプランで買電契約を結んでいました。しかし2022年の電力供給単価上昇により、電力会社からサービス終了を言い渡されました。

 

 

 

それから、2023年1月に基本料金0円の「0円でんき」を契約しています。

 

 

他に魅力的な基本料金0円の電力会社は幾つかあって、その中で一番安いと思っているのが、LOOOPでんきです。

 

LOOOPでんきは契約容量が10kVAまで対応しているので、オール電化住宅でも契約することができます。

 

ループでんきは市場連動型なので、30分毎に電力単価が変動しますが、晴れた日の日中ですと電力単価が1kWh=1円になる時もあり、とても魅力的だったりします。しかも夜間や雨が降った日でも15円くらいの単価なのでニヤニヤですよね。

 

 

じゃあ何で、青だんごむしは魅力イッパイのLOOOPでんきを選ばないのか?

 

主に3つあります。

 

・電力単価が30分毎の変動なので急上昇のリスクを避けるため

・託送料金等の調整額?の計算方法が分かりにくいから

・買電記録を残すときに単価がバラバラだと集計しにくい

 

 

現状では公式サイトで公開されている「でんき予報」を見ると、10円前後と安い単価で買電できるようですが、それ以外に託送料金等の価格が上乗せされます。最終的な合計のイメージがはっきりしていないため不安なのです。

 

それに買電単価が毎回バラバラだと、過去のデータと比較するときに不便が生じるかもしれないので安易に選べないのです。

 

 

単純に電気料金を極力安くしたいという方であれば、LoooPでんきで良いと思います。

 

 

0円でんきの魅力

 

現在契約中の0円でんきは、単価がはっきりと決まっているし、燃料費調整額も公式サイトで事前に公表されているので、コンテンツを作成する際はとても助かっています。

 

他社との比較はできないのですが、従来の電力会社よりもマイページの履歴も見やすいのが魅力です。

 

 

買電した場合に、LOOOPでんきよりも高くなってしまうのは仕方がないのですが、こっちのほうが色々と安心できると思ったので、0円でんきを選んでいます。またこの企業は宣伝広告等を出していないので、「今後の単価変動や突如サービス終了になる事態にはならないのでは」と予想しています。

 

 

  さいごに・・・

 

そんなわけで、期待していたタダ電ですがやっぱり1年も経たないうちに改悪はしてしまいました。

 

一人暮らしの方や、電気とガス併用住宅であれば、お得に利用できるかもしれないタダ電ですが、オール電化住宅で冬場に雪が降る環境の住宅では、もはや契約するメリットがありません。

 

太陽光発電と蓄電池の組み合わせで、電気料金0円も夢ではなかった電力会社ですが、当家ではもう契約することはありません。

 

それに今使用しているテスラの蓄電池ですが、時々蓄電残量があるのにスタンバイモード(強制買電)する時があったりするので、タダ電で契約して今後色々な不都合が重なって1ヶ月使用できない、、、なんて事があっては大赤字になってしまいます。

 

 

現在タダ電を検討されているオール電化住宅の方、「太陽光発電と蓄電池があるから電気料金0円だ」と過信しないようにしましょう!

 

 

それだったらリスクの高いタダ電よりも、基本料金0円の電力会社のほうを選んだ方がまだマシなので、気になる方は是非下のサイトを確認してみてください。電力会社を15社くらい比較できます。

 

 

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。