こんにちは、青だんごむしです。

いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

青だんごむし家では、床下に暖房設備を取り入れています。それが床下暖房です。

 

イシンホームの床暖房は、各部屋の床下に放熱器を1台ずつ設置して、床下を温めながら輻射熱で床を暖めながら暖気を床のガラリから室内に取り込んで家全体を温める暖房方式となっています。

 

他社の床暖房でもいえることですが、この世の中、電気代の高騰で電気代の掛かる床暖房を24時間のつけっぱなしにする事を、抵抗ある方も多いのではないかと思います。

 

床下暖房も床暖房も、部屋を温めるにはそれなりに時間を要します。

 

 

そこでイシンホームの場合は、床ガラリがあることで床下エアコンに近づける環境の構築が可能ではないかと考えました。

 

床下エアコンは、床付近に溜まった冷気を床付近に設置した1つのエアコンで熱交換して1箇所から暖風を放出しますが、イシンホームの床暖は、床に溜まった冷気を1箇所のガラリから床下に吸気して、各部屋の床下に設置した放熱器で熱交換して暖風を放出します

 

 

今回は、先月お伝えした記事の続編となります。

 

 

 

 

前回の記事で、マーベックス社の床下エアコン用室内吸気ファン「LaLaFan S」の事について紹介しましたが、その後の工務店から連絡で、メーカーのマーベックスではイシンホームが採用している床下に設置した放熱器とLaLaFanSの組み合わせでは、効果を保証できないと報告がありました。

 

効果の保証ができないまま、1台あたりで施工費込み6万円で導入することができるとの案内がありましたが、床に穴を開ける工程もあり、これではリスクがありすぎます。

 

ということで、それに変わる製品を使い自分でDIYしてみることにしました。

 

 

床下風エアコンを行うには、2つの工程が必要です。

 

・床のガラリ付近に放熱器を設置すること

・部屋の空気をどこかのガラリに1箇所に送り込むこと

 

 

当家の放熱器の位置は、このようになっています。

緑の長方形の放熱器は、入居後に施主の希望で工務店の方に移動してもらいました。

 

 

 

 

床下エアコンは、エアコンからの暖風で床下を温めます。床下を指定した温度になるまでは、エアコンから大風量の温風(800㎥/h)が出てくるので床下の空気を容易に動かすことができるので、ガラリから居室へ微弱ですが暖風を送り込むことができます。

 

マーベックスの床下エアコン用室内ファン「LaLafan」を使用し、効果を実感するためには、床下に十分な空気量が必要です。

 

しかしイシンホームの場合は、換気システムの吸気量(200㎥/h)しかなくて、風量不足のために効果が発揮できないので、前回は廊下のガラリにタワー型のサーキュレータを設置しました。

 

このタイプで最大で390㎥/hの風量が出ます。

 

 

ただしサーキュレーターのデメリットとして、12時間で自動的に電源がオフになってしまうので、サーキュレーターのリモコンをスイッチボットに登録して、自動的に稼動の制御を行う必要がありました。

 

 

 

でも、この製品に変わるものが見つかりました!

自分でやってみて、正直LaLaFanは要らないなーって思いましたので、イシンホームで床暖使っている人で、部屋の暖まり具合がよくない方は参考にしていただきたいです。

 

 

青だんごむしは、過去に自作パソコン製作経験があります。そこで思いついたのが、ガラリの下に小型のファンを取り付ける方法です。

パソコンケース内の空調って、大体8cmや12cmタイプのファンを使用されるのですが、モノによっては結構風量がでるんです。

 

青だんごむしの自作PC(緑色のファンが12cm、上部のファンが16cm)

 

ガラリのサイズを測ってみると、タテ78cm×ヨコ14cmくらいあるんです。

つまり、12cmのファンを5個つければガラリから大風量を送り込めるのではと考えました。

 

 

それでアマゾンで探した結果、これが良いと思って購入しました。

ファンの風量をダイヤル式リモコンで、細かく調整できるのが良いですね!

 

 

 

5連タイプのファンがなかったので、4連のものを3セット買いました。(廊下・リビング・主寝室用)

7,099円の3セットで、21,000円くらい掛かりました。

 

ファンの厚さは、24mmのものと38mmのものがありますが、厚いほうが風量が大きいので38mmを選びました。

 

そして肝心の風量ですが、4つで464CFMです。

単位が分からないので、フローの単位を変換できるサイト(JEIN)で調べてみたところ、最大788㎥/hの風を送り込む事ができるそうです。サーキュレーターの2倍の風量なので凄い!

 

あと、このファンはサーバー冷却用に設計された製品なので、24時間稼動しても大丈夫です。

寿命も50,000時間なので、24時間稼動で5年半は動いていてくれます。

 

 

 

内容物はこちらです。

 

 

2連のものが2つありますが、付属の金具を使うことで簡単に4連にできました。

 

 

 

廊下のガラリを外して、ファンを取り付けました。ラベルのある方が排気です。

4点の角を針金で固定しました。

 

 

 

床にはめると、こんな感じになります。

 

 

 

網と蓋をしたら完成です。

我ながら、良い感じに施工できて良かったです。

 

 

 

当家では、超音波式加湿器で加湿していますが、今までサーキュレーター方式で稼動した場合では、床下の湿度は6g/㎥と低かったのですが、この製品を設置してしばらく監視していたら、湿度も室内並み(10.5g/㎥)に上がっている事を確認しました。

 

ということは、サーキュレーターよりもかなり効果があるということが分かります。

 

 

 

そこで、どうせなら温度変化の激しい主寝室にも設置することにしました。

 

カバーと網を外すと、右側に土台の柱がありましたので、左寄りに取り付けることにしました。左に寄っても4連は施工できるので良かったです。

 

ちなみにリビングのガラリは、真ん中のやや右寄りに柱があるのでファンは2連しかつけれそうにありません。寝室の室温を観察しながらリビングの設置をどうするか決めようと思います。

 

 

 

ギリギリですが、綺麗に収まりそうです。

 

 

 

いい感じに収まりました。あとは網とカバーを取り付けて完成です。

 

 

 

主寝室に設置して半分の風量で1時間後に室温を監視してみると、なんと床下の室温よりも室内の温度の方が高くなりました。今まで床下より室内が高くなることはなかったのですが・・・

 

室内温度が高いのは、床下暖房の検証中(40度で24時間稼動)のためです。

 

 

 

最後に主寝室に設置したファンを最大にして、どれだけ風が届くのか実験してみました。

よかったら視聴してみてください。

 

 

観てわかりますように、カーテンレール付近までティッシュが揺れているので高さ180cm以上まで届いてくれています。

動作音が高音のように聞こえますが、実際はそんなに煩くありません。サーキュレーターよりも低い音で動いてくれます。

 

動画の検証では最大風量にしているため音が煩いですが、普段は半分か1/3くらいの風量で稼動するので、そんなに気になるような音量にはなりません。

 

 

今回、このファンを設置したことで床下風エアコンの効果が大幅に上がった事が分かりました。

とはいえ、本日1月13日のお昼に施工しましたので、まだ夜&深夜にどうなるか分かりません。

 

LaLaFanSを1箇所導入で6万円ですが、この方法なら1箇所7000円くらいで導入できちゃいます。この検証が成功すれば、もうLaLaFansは不要です。

今後も結果をお伝えしていきますが、イシンホームで床下暖房を採用している方々に参考になればと思います。

 

 

今月1日から行っている床下エアコンの検証は、電力消費(1日40kWh前後)がとても激しい為、1月20日で終了する予定です。

21日からはエアコン検証を行いますが、今回設置したファンはそのまま稼動しつづけて、室内の温度がどのように変化していくのか確認していきたいと思います。

 

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。