おはようございます、青だんごむしです。

いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

先日お伝えした床下の気密が取れていなかった問題で、11月16日に補修してもらったわけですが、その後どうなったのかというと断熱性能が改善していることを、体感や室温の数値を見て実感しております。

 

上記について詳しくは下の記事で書いています。

 

 

 

ということは、これまで家で何度も室内の計測を行って検証してきた事が、全て事実ではなかったということになります。

 

そこで当家の本当の断熱性能を、もう一度検証しなおす事にしました。これまで夏・秋・冬の3つの時期で検証しているので、今後はその検証と、床下の気密がとれていなかった以前の室温と比較していきたいと思います。

 

 

  当家の住宅性能

 

当家は、イシンホームのフランチャイズ工務店で建築しています。

 

28坪の平屋で片流れ屋根

Ua値:0.63

C値:1回目0.69 2回目1.0

断熱材:ウレタン吹付け 壁80mm 天井80mm

窓:YKKAP APW330 樹脂スペーサー仕様

内窓:引き違い窓の全てにペアガラスサッシ

玄関ドア:YKKAP D50 親子ドア

換気システム:マーベックス 澄家 DC-S 90%

 

 

イシンホームの標準設備で大きく違うところは、玄関ドアの断熱性能をワンランクアップしている事と、内窓を設置しているところです。

 

 

  間取り図

 

測定器を置いている高さは、110センチ付近で、洗面所だけ180センチ付近のところに設置しています。

 

温度測定器の配置場所

 

前回までサーキュレーターを2台、弱風量で主寝室の扉付近の棚上から廊下に向けて風を送っているのと、ダイニングの図面左側の棚上からロフトに向けて風を送っていました。

 

今回は上記の空調対策を行いましたので、サーキュレーターを使わずに検証します。

 

 

  計測日と天候

 

調査は、2023年11月25日の12時から26日の12時までの24時間です。

 

最低気温は1度くらいで最高が15度くらいです。

 

データ算出元:tenki.jp

 

 

  検証結果

 

これまでも検証しているとおり、リビングと主寝室の温度差が2~3度あることをお伝えしてきましたので、これが改善されたのかを観てほしいです。

 

また、去年12月に投稿しました過去のデータを参考に比較をしてみます。

 

計測前の暖房状況

去年の12月の場合:夕方5時から夜10時30分まで設定温度22度でエアコン暖房

11月25日の場合:朝9時から昼3時まで50度設定で床暖稼動

 

ちょっと暖房状況が違いますが、温度差を確認するのが目的です

 

 

まず去年の室温についてです。細かいデータは何故かありませんでした。

 

この時は暖房をかけていても主寝室の暖まりが悪く、リビングとの温度差が3度くらいありました。

 

翌日の朝6時の時点で、外気温は0度に対して、室温はリビング17.2度&主寝室は16.2度で、温度差は縮まったものの、床下の気密がガバガバだった事が原因でリビングの温度が5度も下がりました。

 

2022年12月22日と23日の温度

 

 

そして今回のデータでは、床暖は25日の15時に電源をオフにしてから翌朝まで無暖房でしたが、リビングと主寝室の温度差が1度以内に抑えることができました。

 

先週別の記事を投稿したときは、外気温が3度で主寝室の温度が19.3度あると喜んでいましたが、実際には25日の昼間の室温が24度でしたので、室温が高いのは当然なのかなと思います。

 

ただ、夜10時の時点でリビング室温22.6度&主寝室21.8度だったものが、翌朝6時でリビング20.1度&主寝室19.3度の事を考えると、やはり床下の気密が改善されたことで断熱性能が向上されているのではないかと推測しています。

 

床下の気密が失われている状態:室温が5度の低下

床下の気密がとれている状態:室温が2度の低下

 

暖房方式が違うので、比較状態が同じであればもうちょっと正確にできると思います。今後も検証していきます。

 

2023年11月25日と26日の外気温と室温

 

 

2023年11月25日と26日の外気温と室温グラフ

 

外気温が青線で、リビングが黄線、主寝室が赤線です。

 

 

  全館空調を実現するために実施したこと

 

従来の方法ですと、サーキュレーターを置いたりして対応していました。今回はサーキュレーターは使わずに、以下の2つのことについて対策を実践してみました。

 

1つ目

 

先日の床下を補修している時、工務店の現場監督(社長さん)に主寝室とリビングの室温に温度差が発生することを相談しました。その時に頂いたアドバイスがあって、それを実践してみました。

 

それは、今まで気にせずに標準のまま使用していた換気システムの床に施工された排気口の排気量を変えることでした。

 

 

床の排気口は上の写真のものですが、ここに空気中のゴミを溜めるフィルターがついています。このフィルターを取り外すと、このようになっています。

 

実はこの弁を上下に動かすことでき、排気量を調整できるようになっています。

 

 

普通であれば、このまま全開にすれば良いんですけどね。

 

 

今回の問題では、主寝室の室温が他の部屋よりも差が大きいとのことなので、もしかしたら寝室に入る空気の流れが弱いのではないかと考えました。

 

対策としては、主寝室以外の部屋に設置された排気口の排気量を少なくすれば、主寝室に空気が流れていくのではということです。

 

排気弁を全て閉じることができない仕様なので、端のほうが少し開いています。

 

 

当家の排気口は和室・トイレ・洗面所・パントリー・主寝室・北側部屋の6箇所にあります。

とりあえず、和室の押入れの排気量を半分にして、北側部屋の排気口を限界まで閉じて様子をみることにしました。

 

が部屋の床に施工された排気口

 

換気システム澄家の居室排気口は、クローゼット等の収納スペースに設置される事が多いです。

 

 

2つ目

 

空気には暖かい空気は上に、冷たい空気は下にという法則があります。

 

従来まではロフト部分に溜まった暖かい空気を、リビングに設置したサーキュレーターをロフトに向けて空気を拡散していました。この方法はやめて、ダクトを使用してロフトの空気を床下に送り込む方法を取り入れました。

 

以前ご紹介したものを含めて、準備したものはこれです。

 

・ダクト用ファン

・ダクト

・2分岐するダクト

 

 


 

これを組み立てるとこんな感じになります。

 

 

これを床のガラリを通して、直接、ダイニング&主寝室、北側部屋のほうにダクトを向けてみました。

 

ファンの音がちょっと煩いですが、ロフトの暖かい風を床下に送り込むことができるので、空気の循環が可能になります。

 

 

この方法を使えば、ロフトエアコンの暖風を床下に送り込むことや、床下に設置された放熱器から発した熱を、床下の広い範囲に行き渡らせることができて、床下エアコンのように各部屋のガラリから熱風を多く排出できる可能性があります。

 

 

でもこれに変わる便利なアイテムが世間には既にあります。

それが、換気システムを製造販売しているマーベックス社の、床下エアコンに適した設備です。

 

製品名は、LaLa fan Sというものです。

 

出典:マーベックス LaLa fan S

 

床下エアコン向けに、床下の空気を強制的に室内に吸い上げてくれる便利な製品です。

 

正直言って、床下に設置している放熱器(イシンホームの床暖)の近くに、この装置を施工したら各部屋で床下エアコンが簡単に出来るんじゃないかと思ってしまいました。

 

当家でもこれを採用したくて、現在工務店へ見積もりを依頼しているところです。

価格が安ければ是非導入したいです。

 

 

  今後も検証していきます

 

今回はまだ再検証がはじまって、すぐのレポートなので正確とはいえません。

 

ただ、体感や実際の数値を確認しても分かりますが、従来よりも確実に室温の改善はされています。

 

今後も色々な方法を試して、どの方法が当家の全館空調に適しているのか検証していきたいと思います。

 

あとはいかに暖房効率よくして冬場の電気料金を0円(買電量を抑える)にできるのか試行錯誤していきます。(当ブログの本来の目的はそれだからね)

 

 

最後まで観ていただき、ありがとうございました。