こんにちは、青だんごむしです。

いつも当ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

 

 

入居してからそろそろ3年が経とうとしています。

当家の換気システムは、マーベックス社の澄家を設置しています。

これまで年に4回の室外吸気フィルターの掃除や、月1回の室内機排気フィルターの掃除は行ってきました。

 

 

しかしフィルターのお掃除を定期的にやっていても、年数が経ってくると、ホコリやゴミがフィルターを通り抜けてしまうことがあります。

 

そんな時に、この換気システムは、熱交換器部分をお掃除できるようになっております。

 

 

出典:マーベックス 澄家 熱交換素子の取り出し

 

 

今回は、熱交換器部分の掃除と、掃除後の送風量について確認していきたいと思います。

 

 

  熱交換器の掃除

 

 

まずはじめに、本体の電源をオフにしましょう。

 

 

 

その後、本体が格納している床の蓋を外します。

本体の格納場所は、大体洗面所か和室の下に隠してあることが多いようです。若干電子音がしますので。

 

この蓋ですが、主に2種類のデザインがあり、蓋が1つのタイプと2つのタイプがあります。当家はBのタイプでした。

 

 

 

蓋を開けると早速本体が見えましたね。真ん中の柱も上に持ち上げるだけで簡単に外れました。

 

本体が故障したときの修理やメンテナンス、熱交換器本体の交換を行うときは基本的にここで作業を行うことになります。

 

まずは、ここの金具を2箇所外します。

 

 

 

ここまでは良かったのですが・・・

 

本来はこの蓋を上部に持ち上げて熱交換素子を取り出せるはずなんですが、見て分かるとおり上部の土台柱が邪魔をして開けられないのです。

 

これ、完全に設計ミスなんじゃないの!?

 

本体が横向きになっていれば、ピッタリサイズなんだと思うけど、これじゃあ故障したときはどうやってメンテナンスするのか不安になってきました。

 

マーベックス社の澄家換気システムは、熱交換素子が大きいと熱交換率が高くなります。

そしてイシンホームで採用の澄家の熱交換率は、90%のものなので本体は大きいです。最初に紹介した画像のものは、80%のものと思われます。

 

近日中に一度、工務店の方に相談してみることにします。

 

これからイシンホームで建てられる予定の方は、きちんと自分でメンテナンスができる設計なのか、きちんと確認されたほうが良いです。

 

ちなみに、せやま基準で推奨している換気システムは澄家の80%のほうですが、こちらだったら本体が小型で、上記画像のような取り出し方法だと思われるので、掃除メンテナンスの苦労はないと思います。

 

 

  換気システムの使用期間と正式型番

 

換気システム本体を今回確認して分かりましたが、当家で設置された澄家本体の標準使用期間は15年となっていました。熱交換素子の寿命が10年ですが、試用期間を迎えた15年後は一体どうなってしまうのでしょうか。

 

 

 

製品型番は、M22B18-90です。

消費電力は12Wなので、24時間365日つけっぱなしでも電気代の心配は不要ですね。

 

 

製造年は2020年製と書いており、当時としては古い在庫ではなく、新品ほやほやの製品を設置していただいたことが分かりますね。(家の建築工事開始が2020年7月~)

 

  換気システム本体の動作音

 

マーベックスの澄家は、基本的に床下に設置する換気システムです。

床下に設置しているので、普段はあまり音が分かる事はないのですが、直接スマホ(Google Pixel7a)で録画してみました。

 

良かったらよく耳をすまして確認してみてください。

 

 

 

スマホを本体の上に置いて録音した音のデシベル数は、48-52dbくらいです。床の蓋を閉めた状態で、35db前後でした。

 

 

ファンが回っている音はどうしても聞こえてしまうので、リビングや寝室の床下には設置しないほうが無難です。まぁこれは、設置業者さんがきちんと適正な場所へ設置されると思いますが。

 

  マーベックスの澄家の換気量

 

 

換気システムは、家の全ての空気を2時間に1回換気できれば良いことになっています。

澄家の換気風量は1~6まであって、標準設定は5です。(旧型の場合は大中小の3段階)

 

室内で計測器を使用した換気量を測ることはできないので、屋外で実際に排気口にティッシュを当てて計測してみました。

 

 

 

これも興味があれば、観て下さいね。

 

 

 

観てもらうと分かるとおり、風量が5でもあまり風量を感じられないのが実際のところです。

 

そうなると、当たり前ですが室内への吸気量も同じくらいということになります。

 

当家の室内用吸気口は、おそらく玄関ホール付近にあります。(つい先日床下に潜って調べました)

 

 

  平屋で換気システム「澄家」を利用した全館空調は無謀

 

イシンホームが過去のうたい文句であった、「放熱器を採用した床下暖房と換気システムの澄家の融合で全館空調ができる」というのは、1階の延床面積が狭い2階建ての場合であって、広い平屋では実現できません。

 

上記でお伝えしたとおり、排気口からの風量が弱いので、吸気量も強くないのが真実です。

 

床下を巡る風量が少ないということは、床に設置されたガラリからの風を手で感じる事が難しいということです。過去の「温まらない床下暖房」の記事でも書いていますが、床下に風の流れがあってもそれが微風では全部屋に暖かい風を届けることができないという事実です。

 

 

そして床下暖房による放熱器で床下を温めても、暖かい温風が居室内に出てくるには相当な時間が掛かることを意味しています。

 

特に当家のように吸気口が玄関ホールにあると、ホールから離れた寝室や北側部屋に新鮮な風が本当に届いているのか疑問に思うところで、温度差が発生しても当たり前と考えてしまいます。

 

 

なお、イシンホームの床下暖房を導入しても大丈夫な建物の特徴について、以下の新ブログで記事を書いています。ご興味があればご参考ください。

 

 

 

  青だんごむしが考える全館空調

 

床下に微弱な空気が流れていては、床下空調を利用した全館空調はハッキリいって無理です。

 

そんな時に考えたのが、自分で床下に大風量の風を送り込む方法です。

 

大風量でなくても、それなりの風量があれば、床下の風が動くわけですから床下放熱器で床本体や居室空間を温めることはできるのではないかと考えています。

 

 

それでちょっと前から、ロフトに設置したエアコン冷風と温風を利用してダクトを通して床下に送り込む検証を行っています。

 

冷風を送る実験では、寝室のガラリからもダイニングのガラリからも風を感じることが出来ているので、うまくいくのではないかと予想しています。あとは送風機の音問題をどうするか・・・ですが。

 

 

これについては、寒くなってきてから温風を流して検証を行い、追って検証記事を書きたいと思っています。

 

 

 

以上になります。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。