こんにちは、青だんごむしです。

 

 

今回はイシンホーム標準の太陽光パネルと、一条工務店のオリジナル太陽光パネルの性能について書いてみようと思います。蓄電池は抜きで。

 

 

新築を建てる上で、太陽光発電に強い住宅メーカーはいくつかあります。その中で大容量のパネルを設置するメーカーがあり、それがイシンホームと一条工務店です。

 

どちらのメーカーも10kW以上の屋根設置が標準仕様となっており、太陽光推し住宅のライバル関係でもある2社。

 

予算の関係上で、10kW以下にされる住宅もありますが、HMメーカーはオススメしていません。

 

 

当家はイシンホームで家を建てているのですが、イシンホームが取り扱う太陽光パネルは世界No1にこだわった製品を採用しています。No1を目指しているだけのことあって、価格は高めですが製品性能は良いものを使用しています。

 

一方の一条工務店は、自社生産のオリジナル製品を採用していて、安価なのが特徴ですよね。

 

 

各社が販売している2023年度現在の太陽光パネルを比較していきましょう。

 

 

まずは価格。価格だけで比較している人が多いけど価格で判断してはダメです。

 

イシンホーム:約340万円(13.2kW)

一条工務店:約180万円(13.475kW)

 

太陽光パネル一式(工事費込)で、設置した時の価格です。

価格が倍くらい違うので、一条工務店のパネルに魅力を感じてしまいますが、騙されてはいけません。パネル性能に大きく差があります。

 

 

そして、太陽光パネルメーカーと製品名

 

イシンホーム:マキシオン SPR-MAX3-400(400W)

一条工務店:HRD PVM-860245(245W)

 

イシンホームのパネルは米国製メーカーの製品を採用しています。大容量ですがパネルが大きいので、複雑な屋根には適していなくて当家のような片流れ屋根を推奨しています。

 

 

一方で一条工務店のパネルは、一条工務店の屋根サイズにピッタリ合うものにする必要があるため、調整しやすい小型のパネルを採用しています。前年度は250Wのパネルを使用していましたが、今年度からは発電効率の良い245Wのパネルを採用しています。

 

 

 

次に、パネルの変換効率。太陽光の光をどれだけ電気に変えられるかどうかですが。

 

イシンホーム:22.6%

一条工務店:23.1%

 

他社の太陽光パネルメーカーでは、大体18%~20%くらいの変換効率が普通です。

イシンホームが採用するマキシオンパネルは、他社よりも変換効率が圧倒的に良かったのですが、今年の一条パネルはマキシオンよりも性能が良くなりました。でもここだけで判断してはダメで・・・

 

 

次に高温高湿試験。パネルの耐久年数に関わるところです。

 

イシンホーム:7000時間

一条工務店:2000時間

 

一般的には、1000時間で10年相当の耐久性があると言われています。耐久性の高いほうが、将来屋根からパネルを下ろす必要がありません。耐久性がないと、20年以内にパネルの発電量が大きく低下する場合があり、早々に屋根から下ろさないといけない場合があります。

 

マキシオン製パネルの耐久性は、最近話題になってきていますよね。一条はオリジナル製品は、価格が安いぶん、劣化しやすい低耐久(耐用)の製品を生産しているのが実情です。一応20年間は耐久を保証するよ~って感じで・・・

 

 

最後に製品保証・出力保証。あくまでパネル本体の保証で、パワコン等は別です。

 

イシンホーム:製品40年、出力40年

一条工務店:製品10年、出力10年

 

製品保証とは、パネル本体が発電しなくなった等の故障が発生した時に対応できる保証です。そして出力保証は、一定の発電量を保証する制度で、保証年数上限時に○○%の発電量を保証するというもの。これは1年毎の劣化率で変わります。

 

詳しくいうと、イシンホームのマキシオンパネルは、40年目に88.25%の出力保証をしてくれますが、一条パネルは10年目で90%の出力保証をしてくれます。1年あたりの劣化率は、マキシオンで0.25%、一条で1%。

 

※一条パネルを40年使用できた場合の、発電率は単純計算で全体の60%ということになり、パネルを10kW設置したなら6kWの発電量

 

マキシオンの製品紹介と保証制度

 

一条パネルの製品紹介と保証制度

 

 

結論

 

最初にお伝えした価格が、今後の製品保証や出力保証、耐久性につながっています。

 

一条工務店の価格は魅力的ですが、将来のことを考えると不安があります。一条工務店側としては、「発電しなくなっても、屋根材としてそのまま使用していってね~」というのがハウスメーカーの思惑です。

 

イシンホームの価格は、一条と比べるとかなり高い価格帯ですが、未来を考えたときに安心してパネルを使用でき発電量をキープすることを保証してくれます。

 

しかしながら太陽光発電のサポート体制でいえば、圧倒的に一条工務店が勝っています。何か太陽光発電トラブルあれば、相手から連絡してくれるのだから心強いです。イシンホームにはそれがありません。自己申告です。

 

 

住宅性能は別として、高性能な太陽光パネルをとるか、安価な太陽光パネルをとるか、皆さんはどちらがお好みでしょうか。

 

 

ちなみに当家の太陽光設備は、マキシオンの360Wパネルで12.96kWで設置しました。

価格は約280万円で製品&出力保証は25年です。保証年数が短い分、価格も安くなっています。

 

 

最後までみていただき、ありがとうございました。