2008年 8月5日 21:00 ディオ
男たちは再び集まった。


あの戦いの後、男たちはそれぞれの生活へと戻っていった。
家族や友との再会、勉強や部活、バイトなどそれなりに充実した時を過ごした。

しかし、何かが違っていた。
以前とは違う何かを男たちは感じていたのだ。何をしても満足できなかった、何かが足りなかった。
男たちは変わってしまったのだ。


いったい何があったのか?
何が男たちを変えてしまったのか。


皆原因はわかっていた。

男たちはあの戦いが、これまでの戦いが忘れられないのだ。

あの敵を前にしての緊張感。
次々と敵を倒していく高揚感。
敵の強大さに陥る絶望感。
そしてあの全てを成し遂げた達成感。
すべてが心地いいものだった。

あの最後のガリガリくん大戦の時

コンビニ内でアイスに嫌気がさしてお口直しならぬ、お目め直しで駄菓子コーナーで駄菓子達を皆で視姦していた時。
ヤンイルが思いがけない一言を発する。

「チョコボールの金のエンゼルがみたい…」

ゴロー元帥とPredatorは激しく動揺し、ヤンイルの暴走をとめた…。

しかし、ガリガリくん大戦から約1ヶ月後
俺達はまた集まってしまった。

やはり、男逹は導びかれたのだ。

漢は熱くならなければならない。

漢は強敵を目の前にし喜ばなければならない。

漢はどんなときでも漢でなければならない



たとえこの戦いが終わらないものであったとしても



皆の調子がおかしい。

そう、長く戦ってきたせいで
逆に当たりがでたことで白けてしまったのだ。

ヤンイルは考えた。
この空気をどうにかしないと。と、、、
そして、その瞬間!ある考えが脳裏に過る。

「これなら…イケる」

秘策を、皆に報告した。

白けたムードが一転。皆の目が嬉々としたそれに変化した。

皆が興奮し、顔を輝かせ、店内へ入る。

ヤンイルとナヲが
とある商品をもち
レジへ向かう。


ヤンイル「これをチンしてください」

店「これを…ですか?」


袖「はい、雪見大福をチンしてください。」



店内が歓喜に震えた瞬間だった。

店「…何分くらいしますか?」

ヤンイル「…ドロドロになるまでっ!!」

袖「あ、あとストローもお願いします」
店員の引きつった笑顔

レンジ内で爆発する雪見大福。


飛び散る…中身

レンジを掃除する店員に謝罪と感謝を心のうちで唱え

店を出るヤンイルとナヲ。

暖かく向かえてくれる
仲間たち

そう
ここに奇跡は確かに起こったのだ


奇跡。

それは、偶然と偶然が上手く重なりあう事。めったに起きない事と一般に浸透している。

ある、アーティストはこう歌っている。
「この奇跡で生まれた地球で起こる事、全て奇跡以外ありえないだろう。」と

それは小さな事かもしれない。
でも、奇跡以外ありえないだろう。

そぅ、今から記す事は全て事実。

奇跡以外なんでもない事実。


時は前回の戦いから日にちもたっていない平凡な日。
学校がいつもより早く終った。

ある高校生が9人
某コンビニの前にたっていた。

そぅ、戦いが今から始まる。

前回と同じく再び男達は絶望の縁に立たされた。

いくら犠牲をはらっても
いくら自分を痛めつけても結果が出ない。

男達は、絶望の縁に立たされた。
目標が、少ない。
確率が、下がる。

しかし、やらなければならない。
ここまで多くのものを無くしてきたのだから。

男達は、半ば諦めていた。
なぜなら、もぅ4回も同じ事を繰り返している。
目標を削りとり、溶かし、中身を見る。
そして、溜め息を付く。
五回めの動作をする時
誰もが諦めていた。

その時、ヤンイルが声を荒げた。

皆が、一斉に歓喜の声をあげた。

栄光の瞬間だった。
ついにやりとげたのだ。
長い道のりであった。

多くのものを失い、倒れるものさえいた。
しかし、この瞬間
ガリガリくんの当たりたりがでたのだから

みなが、満足した。


はずだった。