現代は情報が沢山入ります。
昔なら『同じ村』、少し前でも『同じ市内』で目立つ存在、頭ひとつ抜けていれば『そこそこイケてる自分』だと満足できていました。
『リアルに見える範囲』での比較だった訳です。
ところが、現在はSNSも通して気軽に『広い世界』が見える環境にあります。
比較の範囲も『世界中の人たち』となります。
カラオケひとつとっても、以前は『同じ会社で歌が上手い人』と『取引先で上手い人』の範囲で認識していたものが、上手い人がいくらでも出てきます。
ラップでもアカペラでも普通のカラオケでも、学生でも社会人でも、プロを目指している訳でもなく『歌ってみた』レベルで凄い人たちが目に入ってきます。
そうなってくると、以前なら『そこそこイケてる自分』だったのに、今は『大した事ない、どこにでもいるレベル』としか思えなくなります。
『比較が満足度を下げる』事は以前からあった事ですが、それがさらに大規模に広範囲になっています。
そんな今だからこそ『何に満足するか』を考えることが重要です。
結果として客観的に『上手い』他者評価なのか、『好きな事をやっている』という自己評価なのか。
そういった意味では客観的なレベルを上げる事を目標とする場合には『世界中との比較』を使うとすれば、SNSは有益な情報となります。
一方、『趣味』や『幸福度』といった分野は比較する事によって『満足度が下がる』事しかならないですね。
だから、『〇〇をして楽しかった』とSNSにアップした事で『幸せ自慢ですか?』なんていう反応が出る事になるんでしょう。
別に『誰かの幸せ』が『誰かの幸せ度を下げる』事につながる訳ではないのですが、比較した段階でそう感じてしまう。比較によって自分の幸せが目減りしたように感じてしまう。
『自分が自分の人生を楽しむ』それも、未来のいつかではなく、『今、この時を楽しむ』事が重要。
そして、そのために最も簡単な方法は『朝、目が覚めた(生きている)事』『痛みや苦しみがなく、元気である事』何より『生まれてきた事』に『感謝する』事。
私は、神社を見つけると、そこで手を合わせながら、神様と両親、祖父母、ご先祖様にその感謝を伝えております。