別れた理由より

愛した時間の記憶の方が勝る


一生懸命に愛していく

80歳のお祝いは ハグして優しくキスをする


信州の彼女が

昔 手紙で綴った愛の言葉の数々

この間 覚えているか? 聞いてみたら

素敵な時間だったよね 昔も今も


ケンカや想いのすれ違いや

心の移り気 別れ 再び恋人 また別れ

そして 最後の愛しい人は

別れた理由は どうでもいい

愛された 愛した記憶だけで

何度でも やり直せる

と、言った


冬山の雪の中を歩く笑顔の彼女の写真が

送られてきた

真っ白な風景の中に立つ 

真っ赤なトレッキングウェアの彼女

写真に収めたであろう その相方に軽く嫉妬する私は まだまだ 愛しきれずにいるのだろうか


ひとつ 湧いてきては

ひとつ 受け入れて流す

ひとつずつ その都度 心を通過して流す

また 戻ってくる確かな心を大切に見失わず

繋いだ手を離すことはせず 

不安や淋しさは抱きしめて鎮める


冬の空は 優しくて 少し切ない

風は冷たくて たぎる想いを鎮める

夜明けは静かで 夕暮れは安らぐ


湧き起こる気持ちを言語化すると

不思議と落ち着く