こんにちは。イナと申します。
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当事者の声、第2弾です!
今回は、Bさんの声を紹介させて頂きます。
(内容が変わらないように気をつけていますが、人物の名称や文章の順番を一部変更しています)
※いじめ経験を載せさせて頂いています。特にいじめ被害者にとっては、つらい内容かもしれませんので、その場合は、『いじめ経験のなかであった支援』、『感じられている症状』、『経験を通して伝えたいこと』を読むのをおすすめします。
第1弾はこちら
Bさん
私は、今年就職した20歳の女性です。児童養護施設で保育士として働いています。
いじめ経験
私は2度いじめを経験したことがあります。1度目は、小学校3年生の時から始まりました。当時、クラスの中心的な子(Aちゃん)がおり、クラスの中で1人のターゲットを決めて無視をしたり悪口を言ったりという風潮がありました。誰も逆らえず、声もあげずに見て見ぬふりをしていたのが当時の私には許せず、正義感で「そういうの、もう辞めなよ。」と一言伝えました。
次の日、いつものように「おはよう」と教室に入ると一瞬で静まり返ったクラスが今でも忘れられません。そこから小学4年生でクラスが変わるまで、クラスの全員から無視をされ、陰口を言われる日々でした。リーダーは、やはりAちゃんだったようでAちゃんが一日だけ学校を休んだ時、その日だけクラスメイトが普通に口を聞いてくれ、「Bちゃん(今回のお話を提供くださったBさんのことです)が嫌で休んでるって言ってたよ、Aちゃんから口きいたらダメって言われてるから言わないでね」と伝えられました。ショックで毎日泣いて悪夢を見る日々でした。
2度目は高校2年生の時です。これは、いじめと言えるのかいまだ分かりませんが、あとから仲良くなった他クラスの友達から「あれはいじめと言っても過言じゃない雰囲気だった」と言われた出来事です。
当時、仲の良かったCちゃんはドタキャンをしたり、その日の気分で当たってきたりと自分勝手な節があり、ずっと振り回されていました。文化祭の時にも、一緒に回っている中で「眠いから」と不機嫌で、私もそれまでは我慢できていたもののそこで不満が爆発、修学旅行の班決めの前だというのに壊滅的な関係性になってしまいました。そして、修学旅行の班決め当日、Cちゃんは私が約束していたDちゃんのグループになぜか入っていて、人数の縛りで私はそこに入ることはできず、1人、孤立しました。他のグループに交渉し、今度はEちゃんが入れてもいいと言ってくれて居たのですが1週間も立たず「仲良くしてる子達だけで組みたい、Bちゃんがいるとあんま仲良くないから楽しめない」と言われグループから外されました。
当時の担任はそれを見て、きちんと話し合うようにと空き教室の鍵をEちゃんに渡したようで昼休み呼び出されました。入ると鍵がかけられ、まずEちゃんからCちゃんとの関係が崩れた理由について聞かれました。説明した結果、「それはBちゃんが悪いでしょ」「人間性がどうかと思う」「自分勝手だよ」とEちゃんだけでなく、グループに入っていた子達からさんざん責められました。(本当は私が悪かったんじゃないかと今でも思っています。)
その後、言うまでもなくクラスから孤立し、修学旅行前の6月から高二でクラスが変わるまでEちゃんグループを根源として根も葉もない陰口もたくさん言われました。
高校の時は、担任が顧問でもあって、それまでは本当に信頼していた先生でもありました。グループの子の話だけを聞いて私には一方的に「あっちの子達は入れたくないっているから。Bさんにも原因があるでしょ。」というニュアンスで伝えられ、話し合いをさせられたことは、私にとって本当に絶望でした。
いじめ経験のなかであった支援
そんな中、隣のクラスで仲良くなったばかりの子達が私をグループに入れてあげられないかと隣のクラスの担任に話をしてくれ、救ってくれたことで今の私があると思います。実は、「あれはいじめと言っても過言ではなかったよね」と指摘してくれたのもその子たちの1人です。その子たちとは今も時折会ったりしていて、本当に感謝しかありません。
感じられている症状
そんな過去があり、今もどんなに信頼している友達、職場であっても、どこの団体に属しても、他の人の事を言っている陰口を耳にしたり、所属して時が立っていくにつれやっぱり不安になって「この行動は大丈夫か」「どこかで陰口を言われて嫌われてるんじゃないか」とオドオドしてしまいます。
同期、先輩はもちろんですが、子供に対してもすこし不機嫌になっていると感じ取って「なにかしてしまったかな」と怖かったりします。小さいミスも陰口として言われて嫌われるとマイナス思考になってしまいます。
それに、彼氏が小学生からの幼なじみなのですが、少し話が出るだけで気持ち悪くなったり、頭が痛くなったりと本当にたくさんのことで引き金が間違って引かれてしまっているのも現実です。
こんな自分が嫌で、不安です。就職して半年がたち頑張って居るつもりですが、本当に辛くて陰口をいわれているとか嫌われているとかハッキリした理由はないのにやっぱりずっと不安で、行くのが辛いです。
最近は仕事の中で人の陰口を聞くことが多く、当時のことを思い出してとても辛く、誰かに受け止めていただきたいという気持ちがありました。
話すと長いし誰にも言えずにいて、話しても理解されないと思ってしまった所をTwitterでこの活動を目にし、お話させていただきました。
経験を通して伝えたいこと
この経験を私のことを知らない誰かにも知ってもらいたい、伝えたい思いがあります。これから、同じような気持ちになるような人が減って欲しい気持ちもありますし、いじめを経験して同じように苦しんでいる人にも「仲間がいるよ」と伝えたいです。もっとたくさんの人にいじめが与える影響は一時的なものでないことを知って欲しいと思います。
いじめがあったとき、「そういうの、もう辞めなよ。」と言って、勇気ある行動ができる、正義感の強いBさん。でも、それがいじめのきっかけになるなんて、思いもしなかったでしょう。
いじめが突然始まり、Bさんが混乱する様子、痛い程想像できました。いじめは、本当に些細なきっかけで始まるんですよね。約束していたグループを、仲間外れにされたことは、孤独感で本当に苦しかっただろうと思います。でも、他のクラスの担任の先生にグループにBさんを入れてくれるよう、話してくれるような友達がいて本当に良かったです。就職でなかなか学校時代よりかは会いづらくなってしまったかもしれないですが、そのご縁、大切になさってくださいね😊。
Bさんにとって、かつての友達に裏切られた経験は、とっても深い傷になっており、もうこんな思いをしたくない、自分に原因があるのではという心の防衛から、様々な不安を抱えやすくなっているのではないかと感じました。周りの人の顔を伺って仕事をされることは、本当に気苦労が多いと感じます。
Bさんのおっしゃる通り、「いじめの与える影響は一時的なものではない」のです。Bさんは、小学や高校で受けたいじめで、20歳の今も、主にお仕事や対人関係で不安を感じています。身近な方の話で、いじめ後遺症の引き金があるのもつらいのではないでしょうか。
いじめ後遺症当事者にとって、いじめ当時の話題は地雷になっている場合もあります。話し手の悪気がなくとも、です。避けたい話題があるということを、知って頂けたら嬉しいです。
いまでは、あまり問題視されていないと感じる、“いじめ後遺症”。いじめ後遺症の影響ははかりしれず、いじめは人生を変える可能性があります。
そして、Bさんは、ご自身がつおらい体験をされたからこそ、「仲間がいる」と伝えてくださっているのだと思います。いじめを受けている当時も孤独なのに、解放後も孤独を感じている方がいるなかで、その言葉はとても温かく、私も一当事者として救われました。いじめを受けた時代や場所など背景は違えど、同じ思いを持つ仲間がいるというのは本当に心強いですね。
症状があることで、自己嫌悪を感じているBさん。
でも、つらい経験をされ、今も悩まれているBさんだからこそ、子ども達の些細な表情の変化に気づけることもあるかもしれません。
今回、記事で共有させて頂いたこともですが、きっとその経験を生かせることがあると思います。ご自身のお話をしてくださり、そして共有させてくださり、ありがとうございます。 また話したくなったら、きかせてくださいね。
これからもいじめ後遺症を発信していきます。