初体験 | すーさんの手帳

初体験

それは、眠りからウトウト意識が戻りかけた時にやってきました。



居間に背を向けて、壁に向かいながら横になって寝ていた私。

カサカサ…
カサカサ……

背中越しに物音がします。

カサカサ…
カサカサ……

背筋が凍るとはまさにこのこと


泥棒なら、気づかぬ振りをした方が得策と考えた私は、耳に意識を集中させて寝た振りを決行


早く時間が過ぎるのを待ちます


するとどうでしょう


今度は掛け布団が微妙に引っ張られていきます。 静かに、静かに、ゆっくりと……


私は全身に鳥肌が立つのを感じました。こうなってしまったら、目を開ける事なんて出来ません。


布団はゆーっくりと下へ下へと引きずられて行きます


私は大パニックに陥ります


しかし、そんな私を嘲笑うかのように、得体の知れない物体は、今度は私を上から押してきたのです


ゆーっくりゆーっくりと、ギュウっと押して、完全に血の気が引いた私は固まります


テコでも動きません
(使い方が違うか)


そして、とうとう、
目の前に物体の気配を感じるようにまでなり、私は全身に冷や汗をかきはじめました


恐くて、目は決して開く事は出来ません


そして、我慢の限界がもうそこまで来たその時です。


ブッブッブッーと勢いよく息を吹き掛けられ、物体はスーっと気配を消していきました


………………………