ごあいさつ


飯塚病院血液内科のブログをご覧いただき、ありがとうございます。このブログでは、当科の活動や血液内科に関する情報をご紹介し、「血液内科」をより身近に感じるきっかけとしてお役に立つことができればと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

 

飯塚病院血液内科


飯塚病院血液内科は日本血液学会認定研修施設であり、人口約42万人を有する筑豊地域で唯一の血液専門科です。

 

当科の特色としては、幅広く偏りの少ない疾患分布と患者層を有すること、検査部門が整っているため迅速かつ必要十分な検査が随時可能なこと、救命救急センターを有する総合病院内にあるため、病状の変化が著しい血液疾患の外来治療に適した診療体制を有することがあげられます。

 

筑豊地域の基幹病院として血液疾患の患者さんに適切な標準治療を提供し、また、より良い治療法を開発する臨床試験に参加するため、日々努力しています。

 

当院全景

診療


現在当科は、スタッフ医 4名(うち日本血液学会認定専門医・指導医 3名、造血細胞移植学会認定医 3名)で診療にあたっています。対象疾患は血液疾患全般ですが、特に「がん診療連携拠点病院」として、白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器悪性腫瘍の診療に力を入れています。

 

ハイケア棟3階には7床からなる無菌病棟があり、急性白血病や骨髄異形成症候群などへの強力化学療法、さらに悪性リンパ腫・多発性骨髄腫に対する自家末梢血幹細胞移植の安全な施行に威力を発揮しています。また、悪性リンパ腫や多発性骨髄腫の化学療法は、外来治療が主流になっています。最初の1~2コースを入院で行い安全を確認した後、自宅で過ごしていただきながら、通院治療を継続します。

 

当科の診療については、こちらの記事もご覧ください。

 

 
ハイケア棟3階病棟   無菌治療部
 
無菌室   外来化学療法室

教育


当院は平成元年に臨床研修病院の指定を受けて以来、臨床教育に関する経験を蓄積してきました。当院の研修プログラムは、プライマリ・ケアの研修から始まり、スペシャリティ研修の導入までを目指したもので、医学生が臨床研修を受けたいと希望する病院として、全国トップクラスに位置しています。

 

2018年度より新専門医制度がスタートしました。これを受け、当科は研修プログラムに属する初期・後期研修医、血液内科ローテートを希望する内科・総合診療系専攻医、そして血液専門医を志す若手医師など、医局の枠にこだわらず、それぞれのニーズに応じた教育体制の構築に力を入れています。

 

当科の教育システムについては、こちらの記事もご覧ください。

 

研究


臨床医として、目の前の患者さんに適切な医療を提供することはもちろん重要なことですが、それらの中から得られたヒントやアイデアを基に、基礎・臨床研究につなげ、論文・学会発表を行うことも、臨床医としての大切な使命と考えています。

 

当科の豊富な症例数を活かし、九州大学・九州がんセンター・久留米大学などの研究機関と連携して、筑豊から世界に向けて新たなエビデンスの発信を目指し、研究活動に積極的に取り組んでいます。

 

当科の研究については、こちらの記事もご覧ください。