大変お久しぶりに卒業生T(男)です。

暑さが次第に増し、気がつくともう7月ですね。蝉の声が夏の到来を感じさせます。

現在、卒業生T(女)先生と一緒に働かせていただいております。毎日勉強しながら、慌ただしく過ぎています。

さて、第32回内科認定医試験が7月の第1日曜日にパシフィコ横浜で行われました。

認定 

この試験は、内科医にとっての登竜門みたいなもので、18個の症例要約を提出してはじめて、受験することができるテストです。

慌ただしい毎日に追われ、認定医の勉強がなかなか進まず、過去問5年分解いただけという無謀な状況に陥ってしまいました(ちなみに症例要約提出も期限14日前から取り掛かるという、ありえない状況からスタートし、K先生に大変迷惑をかけました)。

結果はというと、なんか見たことあるな、という問題が多く、しっかり勉強した人は正解できるような気がします(僕が正解できたわけではない)。

答えにたどり着けない問題の中に血液疾患の問題や、血液に関わる病気の問題があると癒されながら解き進んでいきました。

相棒 相棒
 
血液疾患の問題としては特発性血小板減少性紫斑病や再生不良性貧血をはじめとした良性疾患から、白血病などの悪性疾患もすべて網羅されていました。

例年、「総蛋白 10g/dl以上は骨髄腫」の法則がありますが、今回は骨髄腫類縁疾患のマクログロブリン血症で、IgMが5000mg/dlを超えており、血漿交換を選ばせる問題でした。

また、例年通りのβDグルカンが高値(330)でニューモシスチス肺炎と診断させる問題も出ていました。

他にも、汎血球減少と病理画像だけで再生不良性貧血と診断させる連問があり、巨赤芽球性貧血や白血病と勘違いさせるような選択肢が散りばめられ、血液を専攻していない受験生は戸惑ったのではないでしょうか。

テストとは関係ないですが、やはり横浜ということで、中華街で四川麻婆豆腐を試験前日の夕食に食べました。麻婆豆腐は香辛料の効いたピリ辛な中に旨みが隠されており、大変おいしく頂かせていただきました。しかし、その豊富なカプサイシンのためか試験中に腹痛を来し....

また会場は広い上に、冷房が効いており、肌寒く、腹痛に追い打ちをかけました。


あとは、人事を尽くしたので天命を待つのみで、結果のことは忘れて、血液診療に没頭します。来年受験する際には羽織るものを忘れないようにしようと思います。

 I'll be back.
 
Take Home Message
1.前日夜に麻婆豆腐は危険
2.試験会場は肌寒いので何か羽織るものを持って行きましょう