こんにちは。血液内科スタッフKです。

先日、研究会で講演をしてきました!講演のテーマは、私の研究内容の紹介と研修医の先生たちへの情報提供です。タイトルは、

悪性リンパ腫の新規分子標的療法
~Moving beyond RCHOP~

ちょっとキザかな~?と思いつつ、夢のあるタイトルにしたかったので少し頑張ってみましたよ(・ω<)

びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)は最も患者さんの数が多い悪性リンパ腫です。RCHOP(あーるちょっぷと読みます)という5種類の薬の組み合わせが標準治療とされており、ここ10数年来変わっていません。

その間、RCHOPを超えるべく多くの治療法が開発されてきましたが、残念ながらまだこれというものが見つかっていません。今回の発表にあたりRCHOPのことをいろいろと勉強しなおしましたが、「やっぱりRCHOPはスゴイ!」と思いを新たにしました。

しかし、ここ数年は「beyond RCHOP」をキーワードに様々な新しい分子標的療法が登場しています。その中には「もしかしたらRCHOPを超えられるかも?」と期待させるものがいくつもあります。今後の臨床試験の結果が待たれますが、DLBCLの治療はこれから数年で大きく変わってしまうかもしれません。最近の血液内科では最も熱いテーマの一つです。

今回の講演ではRCHOPの歴史から、最新の分子標的療法までを分かりやすくまとめたつもりなのですが、研修医の先生たちに面白い話になったかどうか心配です・・・

最後に少し私の研究も紹介させていただきました。内容はまだちょっと詳しく言えないのですが、「beyond RCHOP」の大きな潮流に一石を投じるものになれば・・・と一人期待しています。

この後、恒例の(?)飲み会グルメレポートを書こうと思っていたのですが、話が盛り上がりすぎて誰も料理の写真を撮っていなかったという(笑)。

代わりに講演のタイトルスライドを貼っておきます。

スライド

結構レイアウトとかこだわって作ったお気に入りの一枚です。これからも、臨床と研究の二足のわらじで頑張っていきたいと思います!