ずっとずっと前から気になっていたオレンジ色のバラ

イングリッシュローズでオレンジと言えば

レディエマハミルトンとパットオースチン

そして最近はこれにレディオブシャーロットが加わりました

詳しく知らない人はエマとシャーロットは見分けがつかないだろうと思います

全てデビッドオースチン作出の四季咲きバラでとてもそっくり


我が家にある

レディエマハミルトンとパットオースチンを比較してみました


品種紹介
品種名 レディエマハミルトン
系統 シュラブ
作出年/国 2005年/イギリス
作出者 デビッドオースチン
香り フルーツの強香
開花特性 四季咲き
花形 ロマンティック系カップ咲き 中輪
樹高 0.6〜0.9m
タイプ1
交配 実生×実生

VS

品種紹介
品種名 パットオースチン
系統 シュラブ
作出年/国 1995年/イギリス
作出者 デビッドオースチン
香り ティにフルーツの中香
開花特性 四季咲き
花形 ロマンティック系カップ咲き 中輪
樹高 0.9〜1.2m
タイプ1
交配 グラハムトーマス×アブラハムダービー



〜花〜

↓レディエマハミルトン
花びらがハートの形か丸弁で
全開になってもパットオースチンのように反り返ることはあまりないが
たまに寝癖のように1枚ペロンと跳ねてる事はあります



オレンジだけど特に開きかけの頃は僅かにローズピンクが重なっています




↓エマの丸い花びらに比べて

パットオースチンの花びらは

少し切れ込みが入り先端が尖がっている事があります




パットオースチンには赤味が一切ない

よくパットオースチンのオレンジを「カッパーオレンジ」と例える事がありますが

カッパーとは英語で銅を意味するコッパー(copper)が語源で

金属の銅に似た、おとなしい黄みの赤色の事らしいんです


金属でゴールドやシルバーはギラギラ感が強いけれど

ブロンズは燻したような輝きで渋さがありますよね

けれど私はパットオースチンに赤色を感じ事がないんですよね


確かに絵の具では黄と赤を混ぜるとオレンジなので

オレンジ色には赤色が入ってて当然なんですけどね…

なんとなく胸を張ってカッパーオレンジとは言いづらいのです



大きさはどちらも似たり寄ったりの10cm未満ですが

ややレディエマハミルトンの方が小ぶりかなと思う程度です

↓パットオースチン




イングリッシュローズでオレンジと言えば昔はジャストジョーイでした

この品種も懐かしいな〜

一時期この名前を目にしない日はなかったくらい

ジョーイよ、どこへ行っちゃった?

↓ジャストジョーイ 1972年 ハイブリッドティー



〜蕾〜


レディエマハミルトンの蕾


レディエマハミルトンの蕾は少しピンクを含んでいて

開花すると花びらの縁や裏側にぼんやりピンクが現れます

でも不思議にも花びらの付け根にはゴールドが潜んでいます

形は丸っこい



パットオースチンの蕾はどちらかと言うとゴールドを含んでいて

形も縦長のシャープ

開花すると花びらの表はオレンジで裏側がゴールドです




〜葉っぱ〜


そして何と言ってもレディエマハミルトンの特徴的な銅葉は

丸みを帯びた愛らしい葉で

ブロンズ色の美しい縁取りはトップクラスに入ります

これこそカッパーグリーンじゃない?



対するパットオースチンは少し照り葉で椿の葉に似ています

あまりにも普通過ぎて記憶には残らないかもしれません






今、うちにはレディエマハミルトンが2鉢あります

古い方は10年選手ですが虚弱体質なのでずっと養生してきました

今年はようやく回復して春も沢山開花しましたが

ほっておくとまた具合が悪くなるので早々に花後剪定しました


そんなレディエマハミルトンもとうとう今年で廃盤と聞き

スペアのつもりで新しく大苗を購入

古い方からピッタリ1週間遅れて昨日から開花が始まりました





よく言われる事ですがイングリッシュローズは

花持ちが悪い品種が多いです

レディエマハミルトンもパットオースチンも然り…

個人的には気になったことはありませんが育て始めた頃は嫌だったかな?

やはり、強い香りとの共存は難しいのでしょうね

特にエマは花持ちなんて本人からすれば「何のこと?」な次元でしょう

でもレディエマハミルトンもパットオースチンも

次から次へと何度も何度も咲いてくれるので

花持ちの悪さなんて帳消しです


パッと咲いてパッと散る

美しくも儚い

バラのためにある言葉のように思います



散りゆく薔薇のいとどいうなるかな




ご訪問どうもありがとう。また来てね!