「介護施設は手厚い介護で長生きできる」と思っておられる方は多いと思いますが、それは幻想であり、介護施設は在宅介護に比べ短命になる事は覚えていて下さい。

 

私が見た限り、在宅介護に比べ施設入所は約1/3の短命になります、介護施設で1年生きられたなら在宅なら3年生きれた計算になります。

 

その理由は一つには、介護の基本は残存能力の活用で、今ある能力を最大限に使い、自分でできることは自分でやってもらうことであります。

 

が、介護施設でそれをやると介護職が今の10倍必要になり、どうしても過剰介護をせざるを得なく、利用者の残存機能を低下させ主体性を損なわせます。

 

その結果、利用者は寝たきりとなり、廃用症候群となり亡くなられます、尚この「寝たきりにする」というのは介護施設の経営戦略でもあるのです。

 

高齢者になってから、濃い味の食事を好むようになる方がいて、その理由として、加齢によって味がしなくなる「味覚障害」を起こしている可能性があります。

 

味覚障害によって、食事の楽しみを奪われれば、QOLは著しく低下し、症状が酷くなれば、食べること自体が苦痛になることもあります。

 

そういう場合は食べたいものを食べて頂くべきですが、介護施設では本人の嗜好に合わすのは不可能であり、利用者は食事を殆ど食べられず、衰弱し亡くなられます。

 

在宅介護なら、食事を本人の嗜好に合わす事が可能であり、これは施設介護と在宅介護の決定的な違いであるのです。

 

私は父親の在宅介護をし、「すき焼きが食べたい」と言うので、一年に300日はすき焼きをし、2年半生きましたが、施設なら半年ぐらいで亡くなっていたでしょう。

 

私が介護業界に入り、特養で研修を受けた時、リーダーの女性が「ここの利用者は、死にたいけど、死なせてもらえない人ばかりです」と教えて頂きました。

 

それを考えると、介護施設で寝たきり、衰弱で利用者が短命で逝かれるのは、ある意味、利用者本位の介護である訳なのです。

 

そもそも、入りたくもない介護施設に入れられて、長生きしたいと思う利用者はおられるのでしょうか? 私なら介護施設に入るなら死んだ方がましです。

 

要介護状態になり、早く逝きたいのなら施設入居をお勧めします、それでも長生きがしたいのなら、在宅での生活をお勧めします。