介護者がいなくても99.8%の方は、訪問介護、訪問看護、訪問医療の3点セットで自宅で死ぬまで暮らせますので、私は在宅介護は勧めません。

 

しかし、親が身内に在宅介護してほしいと希望されれば在宅介護されればいいし、逆にどうしても自分が親の在宅介護をしたいパターンもあるでしょう。

 

絶対にしてはいけない在宅介護があり、それは嫁の姑に対する在宅介護であり、お互い何一つ良いことはなく、やってはいけない最悪の在宅介護です。

 

それをするのなら、介護施設に入所された方がまだましですが、現実に介護施設に入居されてる利用者の殆どは嫁に尻を叩かれて実子が施設に入れています。

 

嫁が在宅介護すると、このように施設入所という最悪の結果になるのが目に見えているので、在宅介護は実子か配偶者がすべきなのです。

 

私が勤務してた施設に女性が入所されましたが、もう特養が空くので10日間の利用でした、気の弱そうな優しい息子が毎日面会に来てましたが、母親が「私はこのまま施設に入るの?」と質問すると、「そんな事はないから安心して」と言ってましたが、嫁に施設に入れるように言われて嫁に頭の上がらない息子が可哀相になりました。 

 

こういう状態になった場合、男性は「嫁を取るか、親を取るか」の選択をしなければならなく、特養に入居してる利用者の殆どの息子は親よりも嫁を取った方なのです。

 

何人か介護離職して、都会から実家に在宅介護をするために帰ってきた男性を見ましたが、離婚して帰ってこられる方が結構いました、嫁より親を取った男性です。

 

私の知人男性は、仕事が終われば実家に寄り父親の介護を殆ど寝ずにしてましたが、過労により倒れて亡くなられましたが、在宅介護は時に「仕事を取るか親を取るか」を選択しなければならないパターンもあり、この方は介護離職すべきでした。

 

施設に入れたた家族の多くが「介護保険制度がもっと充実してたら在宅介護してた」と言いますが、それはあり得ないことで、在宅介護する、しないは制度の問題ではなく介護者の人生観の問題なのです。

 

在宅介護は究極の親孝行でもある訳ですが、時に失うものも多い残酷なものです、在宅介護は実子、配偶者がするものであり、介護施設に入れるなら最初からしないで下さい、介護者がいなくても介護保険の利用で親は死ぬまで自宅で暮らせますから。