94歳の女性が暴行を受け、死亡した事件で、弁護士の長男が逮捕されました

 

母親は介護が必要な状態で、弁護士は容疑を認め、「介護サービスを受けてほしいと何度も説明したけど、話がかみ合わずに口論になった」と話しているそうです。

 

私が思うに、典型的な介護疲れから精神的にやられ虐待に走ったと推測されます。

 

自死する人はうつ病を患っておられます、何故なら普通の人間は「死にたい」なんて思わないからです。

 

それと一緒で、介護の虐待は殆どが介護疲れで精神的にやられ、虐待に走り、弁護士、医師等の社会的地位があっても、この病気は抑えられないから悲劇なのです。

 

母親に介護サービスを受けてほしいと何度も言ったけど、認知症もあり「行かない」と言われ、弁護士も悩んだのでしょう。

 

私も父親の在宅介護をしてましたが、途中からデイもショートも行かないと言い、私は何も出来ないし、どこにも行けないし身も心も疲れ果てました。

 

その後父親は亡くなりましたが、弁護士と私はどちらも橋から落ちて、この弁護士は川にはまり、私はたまたま川の横に落ちただけかもしれないのです。

 

この弁護士は「介護サービスを受けてほしい」と言った訳で、「介護施設に入ってくれ」とは言っておらず、根本的に優しく一生懸命在宅介護していたから、疲れ果て精神をやられてしまったのでしょう。

 

病院で患者を間違えて手術したりする等のヒューマンエラーの根絶は不可能ですが、在宅介護をする介護者がいる限り、このような悲劇の根絶も不可能なのです。

 

じゃあ、在宅介護をやめて介護のプロがいる介護施設に預けたら解決するものではありません、介護施設も必ず虐待はあります、介護施設にプロなんていないのです。

 

介護のプロとは、利用者本位の介護ができる人、利用者の自己決定権の尊重ができる人であり、残念ながら施設長、ケアマネも含め介護施設には介護のプロはいません。

 

この弁護士のやったことは、許されることではありませんので、きちんと罪を償い、もう一度人生をやり直してほしいと思います。