介護施設にはアルコール依存症の利用者は殆どおられません、その理由は最後に書かせて頂きます。

 

若年性認知症(65歳以下)の元アルコール依存症の利用者がおられましたが、アルコールで完全に脳がやられてる状態で、介護させて頂いた時、一体アルコール依存症とは何なのか、私は徹底的にアルコール依存症を勉強しました。

 

「酒は百薬の長」ではありません、昔中国の酒販売は国営だったので、売る為のキャッチフレーズだったのです、「元気はつらつオロナミンC」と一緒です。

 

百薬の長どころか、WHOはアルコールを発がん性物質に認定してますし、アルコールに安全な量はないと言い切っているのです。

 

サザンオールスターズの桑田佳祐氏は喫煙と飲酒が原因と言われる食道癌になり、手術して治癒しましたが、未だに禁煙はもちろん酒は一滴も飲まないそうです。

 

昔、皇室に「髭の殿下」というお方がおられ、このお方は自ら「私はアルコール依存症である」とカミングアウトされ、アルコール専門病院に何回か入院されました。

 

殿下は何故自分は飲酒するのかについて、皇室ほどストレスが溜まる職業というか身分はないとのことで、「ストレスの為飲まざる得ない」と言っておられました。

 

これは明らかに間違いで、ストレスが大きい仕事の医者、教師、警察官のアルコール依存者1000人が断酒しようとその仕事を辞めても、断酒できる人間は0人です。

 

何故なら、ストレスが飲酒させているのではなく、アルコール依存症という病気が飲酒させているのであって、その病気を治療しなければ断酒は不可能なのです。

 

アルコール依存症の治療法は唯一断酒で、精神科の治療が必要で、断酒率は約20%、死亡率は約40%の非常に怖い病気で、アルコール依存症者の平均寿命は52歳です。

 

石原裕次郎さん、美空ひばりさんもアルコール依存症で、二人共アルコール依存症の平均寿命の52歳で亡くなられたのは皮肉なものです。

 

アルコール依存症とは、飲酒のコントロール障害でブレーキが壊れたように酒を飲み続ける病気なのです、中途半端に飲めなく、飲むか飲まないかしかできないのです。

 

精神科に繋がっても、断酒は非常に難しく、65歳になり介護保険を利用するまでに、殆どの方は亡くなられます、ですから介護施設にアルコール依存症の利用者は殆んどおられないのです。

 

郷ひろみさんは何故いつまでもあれほど若々しいのでしょうか? それは10年前に断酒されたからで、アルコールは老化を進行させるのです。

 

ちなみに、私は酒は一滴も飲みませんが「酒を飲めない人は可哀相」と耳に入ってきます、酒より楽しいものは掃いて捨てるほどあります、それを知らないだけです。