私が介護職からケアマネになったのは「施設介護から在宅介護への転換」をライフワークにしてたので、それを実現する為でした。

 

ブログを書き始めた頃は「在宅介護の素晴らしさ、勧め」みたいなことばかり書いてましたが、ある時そのことに疑問を感じ、それらのブログは削除しました。

 

在宅介護を勧めてもしない人はしないし、中途半端な気持ちで在宅介護をしても、すぐに嫌気がさし介護施設に入れてしまう場合が多く、その方が高齢者にとって不幸ではないかと思うようになったのです。

 

ですから、高齢者には子供と同居せずに、訪問介護、訪問看護、訪問医療を利用して自宅で暮らして下さいと、最近はブログで訴えるようにしています。

 

在宅介護するかしないかは制度の問題ではなく、介護者の人生観の問題なのです。

 

ですから誰に言われなくても在宅介護する人はするし、誰に何を言われても在宅介護をしない人はしなし、してもすぐに介護施設に入れてしまうのです。 

          

人それぞれ事情があり、介護施設に入れたのを私はただの一度も批判したことはなく、施設に入れたら最後、面会にも看取りにも来ないことを批判してるのです。

 

これとて、何を言っても面会にも看取りにも来ないし、人は悲しいのです、だから介護施設は現代版姥捨て山であり、刑務所のような所だと言ってるのです。

 

私が働いていた施設では、入居してる母親に最低でも一日2回、一年365日面会に来てた息子さんがいました、ここまですると在宅介護みたいなものです。

 

どうして息子は在宅介護しなかったのか、それはあまりにも嫁と姑の仲が悪く、お互いが同じ空気すら吸いたくない険悪な関係で、一緒に住めなかったのです。

 

子が親の在宅介護をし、その子が年老いて又在宅介護される、それが繰り返される社会、それは現実的でなく、空想の社会であり、夢の夢だと私自身が気付いたのです。