日本人の平均寿命は、女性は87歳、男性は81歳、世界に冠たる「長寿大国」とメディアはこれを誇らしく報道しますが、この現実は実は悲惨を極めています。

 

なぜなら日本は世界一の「寝たきり老人大国」(約200万人)で、これほどまでに多くの高齢者が、寝たきりで漫然と生かされている国はありません。

 

65歳で高齢者の仲間入りした人に、「何歳まで生きたいですか?」と聞くと、たいていの人は「平均寿命までは生きたいですね」と答えます。

 

しかし、平均寿命の前に健康寿命というのがあることを多くの方は知りません、介護が必要になる健康寿命は男性が71歳、女性が74歳ですので、男性は10年間、女性は13年間不健康な時を過ごさなければなりません。

 

日本の介護施設では利用者が「食べたくない」と言っても、無理な食事介助をして生かしますが、これは生命への冒とくであり、「老人虐待」に他なりません。

 

高齢者は食べないから死ぬのではなく、死に時が来たから食べないのです。

 

特養の利用者は「こんなかたちで生きていたくありません」と、率直に言う方が多く、現実は死にたいけど死なせてもらえない人達なのです。

 

特養で、食事を食べたくなく穏やかに逝ける利用者を、無理な食事介助で苦痛を与えて生かせてるのは、介護に無知な理事長、施設長、ケアマネ、看護師、相談員です。

 

もっと悪いのが、そういう利用者を在宅介護をせずに特養に丸投げし、面会にも看取りにも来ない家族です。

 

死に時の利用者は、家族に介護施設に来させ看取りをさせるべきで、家族が食事介助せずに自然に逝かせるべきなのです。

 

終末期の高齢者は、食事も水分も「いらない」と言いますので、食事も水分も与えなければ約一週間で穏やかに老衰で亡くなられます。

 

自分のことは自分で出来る方は100歳まで生きてもらっていいのです、延命介護、延命治療は人間の尊厳を損なうともに、死に時で逝かせるこそ本人の幸せなのです。