ある方から、お父様が亡くなられた過程について「あれでよかったのか」と自責思考のコメントを頂きました、おそらく責任感の強い方だと思います。

 

「家で最期を迎える、私もできればそうしたいです、しかし自宅での介護には限界があるのも知っています、私の父は、子供に迷惑をかけたくないと独居を貫き孤独死しました・・・」との内容でした。

 

子供様ご自身も「自宅で最期を迎えたい」と思われ、私を含め殆どの人間もそう思っていて、自宅で逝かれたお父様は最高の逝き方をされたのは間違いありません。

 

次に「子供に迷惑をかけたくない」とは殆どの人間が思いますが、これは中々出来るものではなく、それを見事に実践されたお父様は、男の中の男だと私は思います。

 

住み慣れた場所で一人で亡くなっていたというのは、全く孤独ではないし、そこがその人にとっては一番安心できる場所だったということで全く不幸ではありません。

 

総理府の調査では、一人暮らしの高齢者の満足度が一番高いとのデータが公表されてます。

 

介護の基本は「自己決定権の尊重」であり、「自宅で暮らしたい」「子供に迷惑を掛けたくない」との二つの自己決定を尊重されたご家族は介護者の本来あるべき姿を実践された訳で、自責思考は全く持つ必要はなく、堂々と胸を張って生きて下さい。

 

仮に、お父様が施設入所された場合、この二つの願いは実行されず、死んでも死にきれなかったと思うし、私がブログを発信してるのは実はこのことなのです。

 

今、介護施設に入居されてる95%以上の利用者は入りたくもない施設に家族に入れられた方で、殆どの利用者は介護者がいなくても介護保険等で自宅で暮らせます。

 

私は色々とブログで批判もしますが、「自宅で暮らすか、施設に入るかは、本人が決める社会にしませんか?」と言ってるだけなのです。

 

残念ならがそれが発言出来る介護関係の人間は日本には一人もいなく、これが日本の介護社会の現状であり現実であるのです。

 

コメントを頂いたお父様のような逝き方が私は最高だと思うし、私もそういう逝き方が出来れば「終わり良ければ全て良し」で最高の人生だな~と羨ましく思いました。