特別養護老人ホームは終身介護を原則としていますので、原則的に本人が亡くなるまで面倒を見てもらえます。


高級有料老人ホームでは入居後、介護が必要になった途端に退去勧告を受けます。

もちろん本人から退去を申し出る権利はありますが、通常、施設側からも要請できる契約となっています。

 

例えば「施設のスタッフ体制では対応できない看護や介護が必要になった場合は退去して頂く」という契約が必ずあるのです。

 

高級有料老人ホームで働いている介護職の知識量・技術力・コミュニケーション能力などは、低廉な老人ホームで働いている介護職よりも高いのでしょうか?

 

「そうではない」というのが現実です、高級有料老人ホームも低廉な老人ホームもそこで働く「介護職の給料はほぼ同じ」であり、どの施設も人材不足だからです。

 

14年に川崎市の介護付き有料老人ホームで、高齢入所者3人を転落死させたとして殺人罪に問われていた元施設職員に今年の5月死刑判決が言い渡されました。

 

19年に、職員が24時間常駐する兵庫県の介護付き有料老人ホームで、入居する男性(91)が居室で「孤独死」しました、施設側が男性の死後約2週間気付かなかったのです。

 

高級有料老人ホームは、金持ちの高齢者を食い物にする介護ビジネスなのです。

 

残念ながら、今の日本には自宅に勝る老人ホームはないのです、高級有料老人ホームに入居してる利用者は「自宅に帰りたい」と訴えています。

 

高級有料老人ホームは金持ちの「姥捨て山」だと思って頂けばいいかと思います。