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システムエンジニアに必要な資質は、「相手の身になって考える」ことができるかどうかです。
システム構築のためには、自分のやったことのない業務の担当者の要望を把握しなければなりません。
営業経験のないエンジニアにとって、一番遠い存在でわかりにくい職種が「営業」です。
売っていることは理解できても、具体的にどんな仕事をしているのかピンときません。
私は、メーカーの営業を4年弱経験したので、具体的な仕事内容がはっきりわかります。
しかし、「営業ってどんな仕事するんですか?」と聞かれても即答しにくいです。
営業をやっていた本人がうまく説明できないのですから、他人がわかるはずがありません。
営業支援システムを作るプロジェクトで、もしも開発者が営業の仕事内容を正しく理解していなかったとしたら・・・
出来上がったシステムを見るのが怖くありませんか?(笑)
営業の役割や業務内容にも様々な種類があります。
以下、主観的な見解で、個人的な経験の範囲を超えていませんが、「営業」の仕事内容の理解の助けになれば幸いです。
ちなみに私は、某大手住宅設備機器メーカーの営業を栃木県で行っていました。
・システム開発はリリースが終われば仕事が収束していくが、営業は売れ始めるとさらに加速して売れるようになり、仕事が「拡散」する。
・売れすぎると事務処理が追いつかなくなるので、売り上げは、処理できる事務処理量で頭打ちになる。
・システムエンジニア時代に事務処理能力には自信があったが、営業では処理しきれず、いつも書類が山のように積み上がっていた。
・事務処理の大半が見積書の作成と図面の作成依頼
・事務のやりとりはほとんどFAXなので、FAX用紙が山になる
・平日は毎日深夜まで事務処理(翌日になることもしばしば)
・土曜日は会社は休みだが、営業マンはみな日報をまとめて書きに会社に来ていた。
・土日会社の電話が留守電に切り替わり、携帯は会社に置いて帰るので月曜日の9時に恐ろしい数の電話が一斉にかかってくる。
・月曜の午前は電話の嵐が収まるまで事務所は戦場のように騒然とし、ひたすら電話応対をする。
・月曜日の朝、出勤する時に電話の嵐が頭に浮かんで、ブルーな気持ちになる。
・携帯電話を叩き壊したくなるぐらい頻繁に、担当する代理店の営業マンから電話がかかってくる
・たくさん売れると確率の問題でクレームも増える。
・こじれたクレームのお客さんの顔は思い出したくもない。
・新商品や現在発売されている商品だけの知識では不足で、もう販売されていない古い商品を調べる機会がとても多い。
・1日の大半を、車を運転して移動するのに費やす時がある。
・1日中会議の日もある。
・展示会の設営などで、化粧台や便器の設置工事スキルが上達する。
・スーツで床下にもぐることもよくある。
・工事で粉塵がもうもうとする中を現場確認する。
・・・なんか、いいこと何もないですね。
ブラック企業かと思えるぐらいです。
でも早稲田や慶応出身のエリートが多数、こんな仕事をしているんですよ。
何かいい思い出なかったかなぁ?
・飲み代は、自分で払う必要がほとんどなかった。
・中小企業の社長と話をする機会が多く、起業家精神を学ぶことができた。
・美味しい蕎麦屋をいろいろ探し回ることができた。
・移動中の那須連山の風景の美しいこと!
・日光杉並木は、普通に自動車で通る道なので、移動が観光になる?
・車の中で昼寝できました。
・・・やっぱり私は営業向いてないですね(笑)
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