(島の海は綺麗です。)
先日東京へ行く用事があるので、飛行機のチケットを買いに行きましたが、飛行機は満席で乗れませんでした。いつもなら、お盆に帰省する人達が8月20日を過ぎると少なくなり、飛行機に乗れるはずでしたが、今年はまだ満席が続いているとのことです。そこではじめて船便で東京へ向かうことにしました。朝の9時過ぎに出航して、夜の20時頃に東京の桟橋に着く11時間の船旅でした。船室は清潔で、寝台車のように休めるベットのコースを選んで乗船しました。でも眠くないのと運動も兼ねて船内を見学して、風の通り抜ける涼しい中甲板の椅子に座り海を眺めて楽しみました。
途中で2つの島に寄りました。小さな島で、家がまばらの島は数人の人しか乗り降りしませんが、観光地の島では100名ぐらいの人が乗船してきました。私は昔から海が好きなので、眺めているだけでも、退屈せずに過ごせました。
(途中の小さな島)
(途中の観光地の島)
先日「街角ピアノ」という番組で素敵な方が特別に出演していました。
作曲家の加古隆氏です。20年ぐらい前に私が所属していたビクター音楽教室の講師の為に「曲のアレンジ方法」という勉強会があり、その時の講師でした。若い講師たちが「今日は芸大の大学院を出て、フランスに留学していたすごい先生が教えに来る」と騒いでいるので、どんなにすごい人物だろうと思っていたら、現れた加古氏は小柄で物静かな方でした。加古氏はその後、数々の音楽賞を受賞しているのですが、マスコミにはあまり顔を出さない方でした。20年ぶりぐらいにテレビで拝見しました。髪は白髪交じりですが、物静かな様子は変わらなくて、緑の森の中の自宅からのピアノの演奏でした。
自作の「パリは燃えているか。」という曲をピアノで弾いて、それから、その曲について少し話しました。穏やかな表情で明るい声でした。加古氏は「音楽への道は神様が僕にくれた最高のプレゼントだと思っています。僕には音楽の道しかありません。楽しい道です。これからも、この道を歩いて行こうと思います。」とにこやかな笑顔で、述べていました。
加古氏は天才だと思いますが、いままで天才と呼ばれる音楽家で、自分の才能を「神様からのプレゼント」と、謙虚に述べている人は私が知る限りでは思い当たりません。
20年前に素敵な方だと思った私の印象は正しかったのです。加古氏はこれから「銀河の旅びと~宮沢賢治と私」という題のコンサートを日本中で開催するようです。加古隆氏は本物のスピリチュアリストだと思います。
(房総半島です。)