猛暑の続いた2日目に、ベランダに先週新しく植えた青いサルビアが、暑い日差しの中でぐったりとしおれかけていることに気がつきました。「ゴメンネ」と急いで汗だらけになりながら、日よけのすだれをベランダに取り付けて、冷たい水をたっぷりとプランターいっぱいに注ぎました。
次の朝、カーテンを開けて、サルビアの様子を見たところ、花は元気を取り戻して咲いていました。
太陽の光と水は生命の源ですが、日差しが強すぎては、人も花も生きていけないのですね。
また水も危険な時もあるのです。私達人間は太陽や水も含めて、大自然に対して謙虚な気持ちで接していかなければいけないと改めて思うのでした。
ギリシャのキプロス島にダスカロス(ギリシャ語で先生)と呼ばれていた20世紀における偉大なヒーラーと呼ばれていた人がいました。
英国で有名なヒーラーのハリー・エドワース氏もその教えを受け継いでいるそうです。
彼は自分のヒーリングの力を「神から無料で頂いた物だからお金はいりません。」と治療費をもらわなかったそうです。役場勤めをしながら多くの人をヒーリングで治療していたのです。
彼の指導霊に当たる一人はキリストの弟子のヨハネであり、ヨハネの波動があまりにも高い為に、ヨハネからメッセージを貰うためにはダスカロスは物質的な自分の肉体から幽体離脱して霊体となり、ヨハネの元を訪れているそうです。
他にも数人の波動の高いヒーリングガイドが彼をサポートしていたと思います。
ダスカロスはただ霊的エネルギーを彼の体を使い物質的エネルギーに変更するだけではなく、必要な時には患者の前に映像として現れることも出来たのです。
自殺を止める為に急ぐ必要がある場合は、その人の前に移動することもできて、霊的な映像ではあるが、自殺しようとした人を止めることができたようです。
自殺しようとした人にとっては、ダスカロスは見ず知らずの人だったそうですが、後に、自分の自殺を思いとどまらせた人がダスカロスと知って彼の弟子となったそうです。
彼の遠隔ヒーリングは遠くに住んでいる患者でも必要ならば、幽体離脱をして、患者のもとに(イランやトルコや中近東のあらゆるところ)行き・・・霊体の場合は瞬間移動ができるのです・・・その患者に心霊治療をして、その後に自分の肉体へと戻るという治療方法です。
ダスカロス本人が「自分は幽体離脱して透明なヘルパーとなり、必要としている場所へ出かけて治療し、その後また肉体へ戻ることができる。」と述べています。
千葉県(長福寿寺の紅花とけむりの木の花)
ダスカロスのもとに、その教えを乞う人が自然と集まり、定期的にワークも行っていたそうです。
その教えはシンプルですが厳しい教えです。
ヒーリングを可能にする霊的エネルギーは私達人間の体にあるチャクラとよばれる場所に吸収されてから患者へと流されるのです。
チャクラに沢山の霊的エネルギーを取り込むためには、瞑想と毎晩自己分析してエゴを捨てるようにすることが大切だと述べています。
彼はアイイスのテキストに書かれている7つの信条と同じ様な、7つの約束を生徒に暗唱させて実践させていますが、その内容は真理の探求者として、奉仕と瞑想と1日の自分の行動が無償の愛であったかを毎晩確認することなどです。
詳しい内容を知りたい方は「メッセンジャー・ストロヴォロスの賢者への道」キリアコス・C・マルキデス著・鈴木真佐子訳(太陽出版)を読んでみてください。
イギリスから来たミディアムの一人は相談者の体調が悪いと判断した時は、「自分はヒーラーではないので、ハリー・エドワースにお願いして治療してもらうようにしています。」と言っていました。
ですから、1995年に光の世界へ還られたダスカロスはいまでは瞬間移動で多くのヒーラーを通してその癒しのエネルギーを患者に送ってくれていることでしょう。
ダスカロスは「スピリチュアルな道をゆくものにとって、名声とは罠である」と名声に潜む危険性を指摘していて、自分の本名は明かさない約束で取材に応じています。
「メッセンジャー」という本は前世で何度も出会っているというキリアコス氏だから取材と本にすることが許されたそうです。
私達ヒーラーを目指す人間はダスカロスが説いている毎日が修行の場であることを忘れずに、光の世界から送られるヒーリングの力をより高めるように努力する必要があると思いますが、実践は難しくて、夜は一日を振り返ることよりも眠気に負けている状態です。
そこで、私は家族が帰る前の夕方に一日が無事に終えたことに感謝しながら、少しの間その日を振り返る事にしています。