最近クラブに入ってきた選手2名共、競技レベルは高いのですがフットワークに
問題を抱えています。
右利きの選手がラリー中フォア奥へ追い込まれて体勢が崩れた状態で最後に右
足を出して打つショット以外は、左足を前、右足を後ろにした体勢から空中で足を
入れ替えてシャトルを打ちます。
そこで、私はフォア奥に相手のショットが低い軌道できた時は「足を入れ替えるな!」
とアドバイスしました。
足を入れ替える目的は、足を入れ替えることで運動エネルギーを発生させて骨盤を
捻り、骨盤を捻ることで体幹の捻りをさらに強くすることができます。(体幹を捻るこ
とを回旋とか捻転とかいいます)体幹の捻転によって腕を後方から先方へ移動させ
ることができ腕のスウィングにスピードをもたらし、結果、シャトルを相手コートのバ
ックバウンダリーラインまで楽に飛ばすことができたり、より速いスマッシュを打つこ
とができるようになります。
体の使い方の上手い選手は、ラケットをスウィングするための運動エネルギーを、
足→体幹→腕→ラケットへと少しずつエネルギーを増大させて伝達します。
問題は、その間短いのですが時間がかかることです。
低い軌道できたシャトルを打つときは、運動エネルギーが足→体幹→腕→ラケットへ
と伝わり切る前にシャトルを打つため、足を入れ替えることが無意味になるのです。
さらに、目的を達成できないどころか無理に足を入れ替えるため体のバランスを崩し
て打つことになりシャトルのコントロールが雑になります。
フォア奥で足を入れ替える、入れ替えないの区別ですが、シングルスのロングハイサ
ービスなど非常に高い軌道のショットが打たれてきた時以外は足を入れ替える必要は
ないと考えます。
皆さんももう一度自分自身のフットワークを見直してみましょう!
運動エネルギー=ラケットをスウィングするための動力源
体幹=胴体
以上
読者の方からフットワークの詳細について質問がありましたので、以下の通り
回答いたします。
フットワークに関しては言葉で伝えるには限界がありますので、よろしければ
バドミントン教本応用編P16~P39でイラスト入りで詳細を記載していますので
ご覧ください。また、映像でしたら、DVD見てうまくなるバドミントン教本の
小学生・初心者導入編で詳細を見ることができます。
以上