六地蔵整形外科クリニックのリハビリ帰りに、今日はいつもと違うスーパーマーケットに、大好きなシナモンロール(とても小さくて朝一つ食べるのに便利)を買いに行った。スーパーマーケットの中、カートで買い物してる時に、足の不自由な女性が、杖をつき、ゆっくり歩いてお買い物してるのに気付いた。でも一人で動いているので、それ以上は気に留めず。


 

買い物終わってレジを通り、ショッピングバッグに入れ始めた時、私の横でその方が商品をショッピングバッグに入れ始めた。私と同じに手にも障害がある様子。ショッピングバッグのファスナーが開けられない。誰も、お店の人も手伝わない!ビックリするといけないので、「私も手に障害があるので、お手伝いしましょうか?」と声かけた。


そこで又驚いた。その方は足どころか両手も指先が使えず、手も硬直しててうまく使えていない。でも誰も手伝わない・・・情けないと思った。外国でこういう障害者があれば、皆率先して助けてる、何人もの人が手伝ってあげるのに、日本ではだれも手伝わない。彼女の買い物の量を見てもっと驚いた。

 

一ヶ月分はあろうかというお買い物。バックパックに一杯、ショッピングバッグ4つ、両手が使えないのにどうやって持つのか。私の買い物そっちのけで、その方の買い物の袋入を手伝った。彼女なりにルールがあって、重いものは全部バックパックに入れ,背中に背負うらしい。冷凍物は保冷バッグに入れ、重いからバックパックに入れる。

 

何とか超大容量のお買い物を袋に詰め終わって、どうやってここまでいらしたの?と尋ねたら「バス」と!またビックリ!送りますと駐車場の方に彼女を誘導。山のような荷物で、バスでどうやって帰るつもり?「私はポリオだけど、あなたは何のご病気だったの?」と尋ねたら脳性麻痺と。脳性麻痺というのは脳は正常に機能するから、こちらの言うことは100%分かるの。

 

 

だけど、脳からの指令が体に正しく届かないから、うまく話せなかったり、手が動かなかったりする。だから、ちゃんと私に道案内出来て、無事にマンションに到着。とても立派なマンション、運転免許証もあって、地元石川県では車も使ってらしたそう。お母さまはもう亡くなられて、お父様はまだご存命とのこと。それで現在東京にお一人、というのが私が理解できたこと。

でも超重度障害の娘さんを、都会で一人で暮らさせると言うのも親御さんは大変な決断。確かに親は先に逝くから、一人で東京で生きられるようにとの親心かもしれないけど、それにしても、凄い。マンション前に車が止められないので、どうしようかと迷っていたら、若い男性が帰ってらしたので、その方にお部屋までエスコートしてあげて欲しいとお願いして帰ってきました。そのまま別れてしまったのがとても気になったし、彼女がたどたどしい言葉で私の車を見て「アウディ‽」と言ったのがとても可愛らしくて、月に一回くらい、彼女の買い物の足になろうかとも思う。この方の人生はまさにハードライフ、私の障害なんて、ちゃんちゃらおかしいほどの重度障害者、でも立派に一人で東京で生きてる!ヘルパーさんなどの手を借りているのかもしれないけれど、あれだけの買い物を一人でこなそうと、買い物に出てくる彼女の心意気は勇敢ね!何かの役に立てればいいな。皆様も障害者見かけたら、手伝ってあげてね!良い一日を!Mom