学校の後輩でもあり、レダマキの父親の馬術部の後輩でもあった湖東君。お父上が日本のフランス料理の元祖のようなシェフ。そんお父上の後を継いで、今もまだ二部屋の日本間広間で、柿右衛門の有田食器を使って守る、日本橋浜町矢ノ倉スコット料理の原点。

湖東君はまだ修行中の頃、私がつわりだった時、大好きな矢ノ倉スコットのコーンスープをいつも届けて下さった方。そのコーンスープのおかげでレダは無事に生まれてまいりました。学校の後輩だから、レダマキの父親とは、兄弟の様な間柄の方なのね。

学校の先輩後輩って、特に学習院のような学校では、一年違いでも、超先輩面をする、そんな校風が学習院にはありましたね。だから湖東君の様にビッグなシェフになられた方でも、私のことをいまだに先輩とたてて下さり、嬉しい限りですね。

その矢ノ倉スコットに、昨年石ちゃまが偶然行かれて、素晴らしいお料理だったので、皆で行こうということになり、一年後の今日、私は何十年ぶりで湖東君と会えるので楽しみに伺ったのです。全然変わらず矢ノ倉スコットは、以前と同じ場所浜町河岸に、ひっそりとありました。

最初にシェリーが出てきました。そして先輩飯野晴子のためにと、湖東シェフが白く良いワインを冷やしておいてプレゼントして下さいました。凄い後輩を持っているでしょう!この矢ノ倉スコットは、戦前戦後の日本政治の瞬間瞬間に、ずっとかかわってきている歴史的に貴重なお店なのですよ。

グラス類もカトラリーも昔のままのものを使っていらっしゃいましたね。まずアティチョークが出てきました!、びっくりです。ずっと昔に食べたことがあっただけのメニュー、アティチョーク。スタートからドキドキいたしました。

次に出てきたのは立派なフォアグラ!こんな立派なフォアグラは、久しぶりに頂きましたね。次に出てきた野菜のサラダには、あっさりドレッシングがかかり、トマトがこんな時期なのに甘くおいしいのです!

次は蟹でお出汁を取った究極のコンソメスープ。そして大きなハマグリのコキール。ビーフステーキに、グラッセのコロコロニンジン、いんげん豆とダイスポテト。涙が出る程、懐かしい、トラディショナルな作り方を頑固に守った、正統派のフレンチ料理が湖東君の手によって作られ出されました。

お肉の焼き方はミディアムレアがお勧めですと、今日の素材のお肉に、ぴったりの焼き方提案がシェフからあったのも、嬉しい一言でした。こんなお店がまだ残っていることの驚きと、それを守っている方が同じ学校の下級生という、嬉しい事実にも触れることができた午後でした。

そして毎年私のBDを一緒に祝ってくださる、素敵な仲間があるこの幸せにも感謝したいですわ。なかなかすべてをシェアできる友人っていませんでしょう?園子姫が一番ずっとお若く、男性軍はそろそろ大台に乗って、私に近づいていらっしゃるお年頃です。

美しいお花のアレンジメントをいただきました!感謝でございます。このお集まりがいつまで続くのでしょうね。春は椿山荘のお離れでお花見と、12月には私のBDでご一緒しております。

皆様もこういう素敵なお仲間ができるといいわね。よい一日を!Mom