構成分解、記念すべき第一回はこちら

 

WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜

監督・脚本 矢口史靖

主演      染谷将太
 
なんで第一回目かというと、今日見たから!
2020/03/03現在、Amazon Primeで配信中です。Netflixには今はないようです。
ゴリゴリネタバレしますので、まだ見てない方は注意!
ゲキ面白映画ですので、ぜひ見てください!
 

 

 

 

<ログライン>

 大学受験に落ち、彼女にもフラれたおちゃらけた主人公は、

 カワイイ女の子に釣られて林業の世界に飛び込むが、

 ド田舎のゴリゴリガテン系の男の元で1年間の修行を積まされる事に…。

 

 

 

 

 

こんな感じでしょうか。

以下、BS2(ブレイクスナイダービートシート)。

 

 

 

 

 

 

 

<オープニング>

   受験に落ち、落ち込む主人公・ユウキ。

 

<きっかけ>

   運任せで就職先を選ぶユウキ。林業が目に留まる。

 

<テーマの提示>

   ユウキはカワイイ女の子・ナオキに釣られ、未知の林業の世界へ飛び込む。

   この話は子孫を残し、未来へ繋げていくことについての話だ。

 

<セットアップ>

   受験に落ち、彼女に振られた主人公。

   カワイイ女の子が居るという理由で林業の世界に飛び込むちゃらんぽらんな性格。

   舐めた態度で林業の研修を受けるユウキは

   研修講師を務めていた林業男・ヨキに怒鳴られる。

 

<悩みの時>

   言い訳を考えて研修から逃げ出そうとするユウキ。

   しかし、ついにお目当ての女性・ナオキと出会う。

   逃げようとするユウキに対し、ナオキは

   「興味本位で来るような奴が一番迷惑だ、帰れ」とキツイ言葉を浴びせる。

   

<第一ターニングポイント>

   ユウキは帰りの電車に乗らず、研修場に戻ってくる。

   そして研修を終えたユウキは、「神去村」という田舎で1年間の修行をする事に。

   下宿先は研修でユウキを怒鳴った男、ヨキだった。

   憂鬱な気持ちで神去村へ入っていくユウキ。

 

<サブプロット>

   ヨキや神去村の住人達、林業の仕事仲間、

   そして憧れの女性・ナオキとの交流。

 

<お楽しみ>

   林業と向き合い、徐々にスキルをつけていくユウキ。

 

<ミッドポイント>

   はじめて自分の力で一本の木を切るユウキ。

   その帰り、仕事仲間から

   「自分たちの仕事の結果は自分たちが死んだ後に分かる、なあなあやな」

   と言われる。

   ユウキは林業が好きになっていく。

 

<迫りくる悪い奴ら>

   ユウキは修業が終われば神去村から去ってしまう。

   なぜ田舎に留まり続けるのかと尋ねるユウキをナオキは許せない。

   結局、ユウキは都会の人間なんだと拒絶する。

   

   ユウキは都会に住んでいる元カノの連絡を受ける。

   かつてのユウキのように舐めた態度の大学のサークルがやってくる。

   ユウキはその態度が許せず、元カノたちを追い返す。

 

<すべてを失って>

   仲間からの信頼は得たが、村の長はユウキを部外者だと言う。

   よって村の伝統的な祭りに参加することは出来ないと。

   そんな中、村長の孫が森の中で姿を消す。

   ユウキはナオキに必ず見つけると約束して森の中へ消える。

 

<心の暗闇>

   この世ならざる者と交流した後、子供を連れて戻ってくるユウキ。

   ユウキはハブに咬まれ、気を失う。

 

<第二ターニングポイント>

   ユウキはもう神去村の住人だと認められ、祭りに参加させてもらえることになる。

 

<フィナーレ>

   祭りに遅れそうになるユウキはナオキのバイクに乗せてもらい、間に合う。

   巨木をヨキと共に切り倒す。

   巨大な男性器に見立てた巨木にまたがるユウキは、そのまま女性器を模したしめ縄へ突っ込む。

   無事祭りを終え、修業期間が終わったユウキは都会へ戻る。

   だが、都会で建設現場の木の匂いを嗅いだユウキは山へと戻る。

 

<ファイナルイメージ>

   電車に乗るユウキ、山に戻ってきた。

 

以上でしょうか。

 

 

 

 

<きっかけ>が異常なほど早く、映画開始から5分しないうちに、新しい世界へ入っていきます。

物語を進めつつ主人公がどんな人間か、何を望んでいるのかという<セットアップ>をこなし、

<悩みの時>や<第一ターニングポイント>もしっかりと描かれます。

 

主人公の変化がはっきりと分かって、成長物語としてちゃんとしてんな!と思いました。

ちゃらんぽらんで、やる気なさそうで、なんだか好きになるのが難しそうな主人公ですが、

「全然やる気なさそう」な分、何かを頑張ろうとした時のギャップ萌え。

神去村へ入って初めての仕事前、ズボンをはいて、ゴーグルを着けて、

「よしっ」という彼のカンジがまさに「save the catじゃん!」(主人公を好きになるポイント)でした。

 

<ミッドポイント>では主人公がはじめて木を切り、仕事に喜びを感じます。

これが<ミッドポイント>だよな~という感じでお手本のようでした。

 

ただ、その後の展開についてはBS2的に疑問が残ります(映画は面白いです)。

<迫りくる悪い奴ら>や<すべてを失って>があまり機能してないように思いました。

<ミッドポイント>以降で主人公自身に降りかかるピンチが少なかったからでしょうか?

 

村長がユウキを村の一員と認めず、祭りに参加させない、というのが一つの敵対行動かと思いますが、

ユウキ自身が「村の一員と認めて貰いたい」と思ってるように見えないので、

あまり主人公自身のピンチに感じられなかったのかもしれません。

 

大学サークルが来て、それにブチ切れるというのは

ユウキの変化が分かって良かったですが、それもピンチとは違う気がします。

<ミッドポイント>以降は『敗北』『挫折』が必要になってくると思うんですが、

ユウキは最後まで全部解決しちゃうんですよね。

 

まぁ、映画が面白かったので取ってつけたようなピンチとか無くていいのかな、と思います。

あの祭りのお母さんからの電話とか、あんまり要らなかったもんね。

 

<フィナーレ>も主人公の成長はあまり見えなかったカモ。

あの儀式の場に居られるのは、主人公が成長したからだ、と言われればそれもそうな気がするけど。

関係ないですが、もやい縛りで危機脱出はメルギブソンの「ハクソーリッジ」思い出しました笑

 

あと、構成と関係ないですが、マジで伊藤英明最高やったな…。

陰陽師の博雅がスゲー好きなんですが、それに次ぐ2位ですかね!

 

★★★★★ 星5!