歴史に学べる人生 フェートン号事件 | 田辺塾

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【問題】江戸期天保年間、老中水野忠邦による改革として正しいものを、次のうちから一つ選びなさい。

1.異国船打払い命を発令した。

2.異国船打払い令を緩和した。

3.日米和親条約を締結した。

4.日米修好通商条約を締結した。


(フリートーク出題)
















薪水給与。















正答 2(異国船打払い令を緩和した。)

 老中水野忠邦は、1842年、異国船打払い令を緩和する天保の薪水給与令を発令して、外国船に燃料・水・食料などを与え退去させるよう命じました。
 異国船打払い令は、1825年、外国船を躊躇することなく撃退する法令でしたが、1840年に始まるアヘン戦争で、清朝がイギリスに惨敗したのを受けて緩和しました。

 1808年、イギリス軍艦フェートン号が、オランダ船を追って長崎湾に侵入し、オランダ商館を襲って暴挙・略奪して立ち去った事件(フェートン号事件)以来、幕府は警戒を強めていました。
 当時日本は、ヨーロッパではオランダが唯一の貿易相手国で、他国との通商は鎖国政策により交渉に応じませんでした。フェートン号事件は交渉ではなく侵入であったため、日本は対処できなかったのです。この事件で、長崎奉行・松平康英は責任をとって自害しました。
 1820年代に、日本近海にイギリス捕鯨船が現れたことで、幕府は異国船打払い令を発令したのです。



 身勝手な振舞いや言動は、100年も200年も語り継がれるのです。

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