Hです。
学生実習にいらしたMさんから感想をいただきました。今年もコロナウイルス流行の影響で実習が途切れがちでしたが、ワクチン接種を済ませて来てくださいました。
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こんにちは。九州のとある医学部生のMと申します。臨床実習の一環で6月下旬から2週間、飯塚病院の漢方診療科にお世話になりました。この2週間の実習について振り返ってお話しさせて頂きます。
実習の内容についてです。午前に抄読会や外来見学、午後にレクチャー、病棟回診、カンファレンスが主な内容で、そのほかにも日によって薬局や老人ホームの見学、勉強会がありました。
私は、研修に来られている先生とは異なり、漢方の知識や経験があまりなかったため不安でした。しかし日々のレクチャーで漢方の基本的な事について繰り返し学ぶことが出来たので、抄読会や勉強会の内容が少しずつ理解できるようになりました。薬局の見学では様々な生薬や煎じ薬を味わうことが出来ます。私は前日の勉強会のテーマになっていた柴胡加竜骨牡蠣湯を煎じて頂きました。実際に味わうことで漢方への親近感が増したと思います。
実習の中で、外来見学と最終日の総括が、特に印象に残っています。外来中、先生は患者さんに気さくに話しかけながら、脈やお腹、舌の所見だけでなく体温、腹温からも体の状態を敏感に感じ取り、生薬の量を細かく調整されていました。患者さんとのやりとりを最も大事にする点に温かみがあり、とても魅力的でした。また最終日の総括では、漢方の今後の可能性についてのお話しがありました。漢方の需要はこれからますます高まっていく事、漢方を従来の治療に組み合わせることが出来ればより良い治療につながるなど、非常に興味深い内容でした。
この2週間の実習を通じて、私は漢方についてより興味が湧き勉強を続けたいと思うようになりました。私のような漢方の知識が少ない学生でも、先生がゼロから熱心に教えて下さるので、心配はいらないと思います。もし少しでもご興味があれば、学生の方でも実習されてみてはいかがでしょうか。最後になりますが、充実した実習をさせて頂き、先生やスタッフの方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。