Gです。
桜の時期が終わり、日中は暑さを感じるほどになりました。
一方では朝は冷え込む日もあり、気温の日内変動が激しくなっています。
温度を含む環境の変化に対して、我々の体は自律神経を介して体内環境を一定に保っており、
この自律神経のバランスが崩れると様々な症状を自覚するようになります。
例えば、鼻水が出やすい、おなかが緩い(下痢や軟便)などは副交感神経活動に対する体の応答で、
眠りが浅く夢が多い、動悸がする、汗をかきやすいなどは交感神経活動に対する体の応答です。
交感神経・副交感神経の失調に関わる症状は他にも沢山あります。
気分の落ち込みなどの症状も同時に起こりがちです。この時期は「気の異常」が増える印象があります。
温度をはじめとする外的環境の変化が身体的ストレスとなり、それが精神的ストレスに繋がることもあるかと思います。
季節の変わり目に体調不良を感じる方には心当たりのある症状ではないでしょうか。
漢方医学ではこれらの自覚症状に加えて、悪化のタイミングや身体所見を踏まえて診断し、治療を決定します。
現代医学的な治療を行っても不調が長引く方は、漢方治療の適応かもしれません。