
部長のつぶやき
心の葛藤は怒・喜・思・憂・悲・恐・驚という7つの感情、すなわち七情を生じ、
それぞれが五臓を傷害すると考えられています。
生きていますので、色々な感情が生じてきますが、
患者さんのお話を聞いておりますと、そこまで思いつめなくてもいいのではと思うことがしばしばです。
感情はほとんどが身内に向けられます。
家族やご近所、職場関係がほとんどで、赤の他人に強い感情が湧くのは少ないと言えるでしょう。
最近では人に限りません。ペットもしばしば対象になります。
医者は常に患者さんの身になって考えろ、などとは申しますが、
来る方来る方すべての感情をすべて受け止めてはやっていけません。
逆に感情は概ねその人だけの問題であるからこそ落とし所があるのです。
ある方がまた別の方から何か言われてひどく憤慨しています。
どうせ言った側は「良いことを言ってやった。」ぐらいにしか思っていないでしょう。
そんなに怒らなくてもと思うのです。
感情は本来その人だけの問題ですから、
上手にコントロールしてイラッとするくらいでとどめておければいいのでしょうが。
考えて解決しない問題は、最初は考えますがある程度で考えるのを止めることを提案します。
辛いことも幸せなことも紙一重。横棒1本あるかないかです。
もともと他人と過去は変えられません。
ただ、自分と未来は変えることが出来るはず。
私「気虚の時とかによく見られる舌の所見は?」
学生「ハゲてます、ハゲてます。舌の苔が。」
私「(イラッ!)」
なかなか深いお話でしたね

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