ドーピングと漢方 | 飯塚病院 漢方診療科のブログ

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漢方診療科へようこそ♪

みなさんこんにちはニコニコ


オリンピックで夜更かしをして、寝不足になってはいませんか?テレビ


日本選手の金メダル獲得ニュースもあり、ますます盛り上がってますねビックリマーク


ところで、オリンピックと漢方の話題といえば・・・


そう、ドーピング問題ですドクロ


何が問題なのかというと、


麻黄(まおう)という生薬(しょうやく:漢方薬を構成する材料)が入っている漢方薬です。


これが麻黄↓ 飯塚病院漢方診療科の外来に展示してありますチョキ


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中身はこんなです↓ 茎っぽい感じですねクローバー


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麻黄は、マオウ科の常緑小低木、マオウの地上茎。


主成分はエフェドリンです。


このエフェドリンが、ドーピング禁止物質なため、注意が必要なのです注意


麻黄は、風邪などによく使う、割とメジャーな漢方薬にも含まれています。


例えば、葛根湯(かっこんとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、麻黄湯(まおうとう)など・・・。


だから、競技者は、風邪の時の漢方の内服については、


十分に注意しなければいけませんあせる


エフェドリンは交感神経を刺激する作用があり、


目が覚める、頭がすっきりする、などの理由で、


受験生やテスト前などに「葛根湯」を飲むという使い方をする方もいるようで、


「葛根湯」ではなく「活魂湯」である!なんていうモジリもあるみたいですショック!


でも、漢方薬はきちんと適応を見極めないと、思わぬ害が発生することもあります叫び


薬ですので、良くも悪くも効果は強いのです注意


本来の使用目標とは違う使い方をなさらぬよう、


そして競技者の皆様はうっかり漢方を飲んでドーピング検査に引っかからないよう、


どうかお気をつけてくださいねチューリップ赤


正しく飲んで今日も元気にオリンピックを応援しましょー音譜