かなり以前投稿しましたが、外国人から日本人が日本文化について

教えられている場面を見ました。つい先日(4月26日)、足の怪我で

整形外科を受診しました。この時、若い男性のお医者さんだったので

すが、「座禅(結跏趺坐)をしていて負傷した。」と説明したところ、

「座禅とはなんだ?」と聞かれました。診察室にあったベットの上で

結跏趺坐してみせて「このような姿勢で約3時間ほどいました。」と

答えたのですが、正直、また心配になりました。このお医者さんは

その直後の会話でも、まともに話が通じませんでした。私が知って

いる事でも、このお医者さん(20代ぐらいの日本人ですか)には、ほと

んどわからない事だらけのようでした。

 

 別の話ですが、これも以前投稿のとおり、私は、行政書士業務以外

の一般業務として、「家系図の作成」もしておりますが、家系図の浄書

として書道の先生に墨で書いていただき巻子装に仕上げる場合もあり

ます。しかし、書道の先生によっては「家系図って何ですか?」という方

もいらっしゃいます。どういう人生を歩んでこられたのかはわかりません

し、書の達筆なのは確かですが、内容を理解して書いていただけるとは

限らない事は覚悟が必要なようです。これも、歴史と文化、あるいは国

の運命のようなものなのかもしれませんね。

 

 とうからずこの調子でいけば、日本に古くから受け継がれてきた文化

等も、とうの日本人の多くの人達から忘れられて、どこかへいってしまう

事になるのでしょう。日本人としての「遺言書」も必要な時代になって

しまったのかもしれません。法律上は財産相続を主として規定しており

財産関係の整理が中心なのですが、本来、それ以外の分野にも本当

は重要なものがあったのだと思います。特に、戦後は戦前・戦中の反省

から極端になりすぎたのかもしれません。私は、個人的には戦前の全て

が悪かったなどとは到底考えられません。本当は善いところもたくさん

あったのです。もうすぐ戦後80年、そろそろ原点回帰をめざしても良い

ころあいではないでしょうか。