最近あった事件で、幼児が通園バスの中で死亡するという痛ましいものがあった。実際、

私の同僚の中にも共働きで幼い子供を託児所に預けている者もいる。親は託児所を信用

して大切な子供を委託しているのであり、その信頼を裏切るものといわざるをえない。又、

共働きしなければやっていけない環境になってしまった現在の社会の実態にも問題がない

とはいえない。死んでしまった幼い命は、それこそ「遺言書」どころか遺言すらできない年齢

の人間であり、これからもっともっとたくさん経験できたであろう人生の全てがなくなってしま

ったのである。私(飯嶋真一)が元自衛官であるという事で、ある行政書士会の集まりのな

かで、ある行政書士が「通園バスの運転手になれそうな人を知らないか。」と聞かれた。勿論

私も大型・牽引・大特等の運転免許は保有しているが、人様を乗せて責任のある輸送ができ

るかといえば、あまり自信がなかったので、御断りしたが、たとえ運転手であったとしても、人

の命をその時点であずかっているという認識は常になければならないと強く思った。やはり、

人間、そうやすやすと安請け合いしてはいけないものがあると改めて考えさせられた。