遺言は死ぬ間際に言い残す事が多いように思います。何か差し迫った感じがします。多くを語

る事は出来ないかもしれませんが、何か強い思いもあるように考えられます。人間は、最後の

最後に、自分自身の歩んできた人生を顧みて、何を思うのでしょうか。伝えられる相手がいて

伝えたい事があって、最後の最後に何を言い残すのでしょうか。きっとそうなってみなければ、

わからない何かがあるのでしょう。一方、「遺言書」は、ある程度、死期までの時間があるとき

に作成しておくものです。常日頃の思いを余すことなく綴る事も可能です。ある意味では、そう

いう意味で、思いのたけを余す事なく書き残すことができる。そういうものだと思うのです。だ

からこそ逆に、恥ずかしくないものを残しておきたいと思うのではないでしょうか。私は、そう

思うのです。