家系図は、身近な人達のことを調査してみると、さまざまな人間関係がわかって面白いところ

があります。しかし、もっと昔の事(江戸時代以前)を調査するとさらに興味深い事もわかって

きます。通常、一般的な方は興味があまりないかもしれませんが、例えば、仏寺の栄枯盛衰

は、私にとってとても興味深い事です。時の権力者が開基になって、立派な僧侶が開山して

も、必ずしも今日までのこっているとは限らないのです。文字通り、一片の礎石すら残らない

事も珍しくはないのです。昔であれば、権力者がかわらないか、かわっても庇護し続けるとか。

歴代住職の寺院経営手腕が代々長けていたとか。そういう事でも仏寺として残り続けたと考え

られます。しかし、昔の時代でも別な角度で評価できるものもあります。それは宗教活動発信

源として存在しつづけた場合です。そのようにして残っているお寺も少なくないのです。本来の

存在のしかたとしては、これが一番正しいように思えます。「現代・現在は、寺院改革の時代

である。」と、先日ある行政書士の方が言っておられました。私も事実上そのような時代なの

かと考えておりましたから共感できました。価値観の多様化した複雑な時代に、どの様なあり

方が模索されているのか。ある意味、たいへんな時代になっているのでしょうか。