家系図作成の効用は、先祖供養、自己探求、子孫への遺言等になると考えています。最近

では、散骨・自然葬等、さまざまな終活もあり、それはそれで、その人となりの終活になってい

ると思います。実は、私(飯嶋真一)の父(飯嶋眞)も、遺骨を海に散骨して欲しいという内容の

事を生前あかしていました。ただ、「遺言書への思い」の投稿でも再三記述したとおり、父親の

最後のメッセージである遺言書を読む事ができませんでしたし、いざ散骨となると平成12年

当時であっても、親類等から異論もあり、結局実現しませんでした。この点でも、もし遺言書が

読めていたらと今でも思います。この投稿は家系図の考え方ですが、昔(江戸時代以前)の遺

言書を見ると、遺書の末尾に簡易的な系図が書いてある場合も結構あります。以前、投稿し

ましたが、日本では仕事の世襲が原則であった事もあり、家系図でその仕事の事を記述する

例も少なくなかったのです。又、家訓的内容が多いのも特徴的だと思います。儒教思想の影

響かもしれませんが、それが家訓に現れているのです。だいたい締めくくりは共通していま

す。例えば、「子孫、家続はきっと申し伝えの事、他言、他見はあるべからず、よって遺書如

件」という感じです。その後に、書いた日付、署名、宛名、簡易的系図というスタイルです。勿

論、必ずそうなっているわけでもないのですが、私が見たものはそういうスタイルが多いです。

家系図は独立して作成するものと思われがちですが、遺言書と一体型というのもありです。