私の父親は、平成12年4月20日に死亡しました。元気だった父ですが、4月15日の誕生日
の5日後、くも膜下出血のために63歳で突然死してしまったのです。その約1年ほど前、平成
11年1月11日、母親の十三回忌(母はすでに昭和62年2月2日に他界)を実施した際、父
は、我々三人兄弟に各人あての封筒を示して「これあるからな。」と言って、遺言書の存在を
明かしていました。ところが、父親が亡くなったあと、父と最後に一緒にいた方が、その遺言書
を我々子供達に渡してくれる事はありませんでした。私は、どんなに厳しい事が書かれていた
としても、その遺言書(父の残してくれた最後のメッセージ)を読みたかったのです。非常に悲
しい思いをしました。どんな事情があるにしても、遺言書(遺言者の最後のメッセージ)は名宛
人に渡るべきものと思います。私の父は頑健で元気な人でしたが、遺言書を残したのには、
おそらく他から見てわからない何か兆しを父が感じての事であったと考えています。とにかく、
私は父の最後のメッセージが読めなかったのが悲しいのです。このような悲しい思いをする
人はできるだけいないほうが良いと考えています。行政書士の仕事を始めたきっかけでもあり
ます。