隣地との境界壁をどのように造るかは、重要な課題です。
自宅東側隣地(宅地・雑種地)を購入。
自宅と購入隣地を整地し、2区画造成の計画です。
宅地造成に当り、業者と打合せしました。
※私は「宅地建物取引業者」登録しています。
地震は30 年以内に80%の確率で必ず来ます。
理想論ですが、300年造り直す必要がない擁壁(ようへき)をお願いしました。
東側、150mm CB(コンクリートブロック)で考えていましたが、現場打擁壁にしました。
地震で擁壁にヒビが入った、造り直しましょう。簡単にできることではないからです。
一般的には高さ400mm位の逆T・L型のコンクリート布基礎に120mmCB (コンクリートブロック)でしょう。
予算的には倍以上になりますが、お隣さんと私の 「あんしん」 を一番に考えました。
基本概略図(東側)
自宅GL(宅地高さ)は道路より200 mm上げてあります。
擁壁の沈下防止に松杭を打つ。
現場打擁壁の上に3 段化粧ブロック、1 m目隠しフェンスで設計依頼しました。
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松杭
構築物を支えるための地盤補強工法で、丸太杭を介して円滑に地盤に伝達させることができます。
江戸時代末期に建造された品川台場[9]、現在でもその木杭基礎が現役で使われています。
現場監督に聞いたところ、直系250mm長さ2500mmの杭の表面積は約2 ㎡。
畳1畳が1.62㎡ですから約畳1.2枚分。
地盤に打ち込み、翌日ユンボで打ち込もうとしても、
杭の表面積が地盤にくっつき打ち込めなくなるそうです。
それだけ支持力があると言うことですね。
環境保護から地域木材の積極的な利用と用途拡大が期待されています。
正面が松杭を打ち、砕石を転圧しているところ。
手前は、松杭・砕石を転圧後、捨てコンクリート打設したところです。
捨てコンは、墨出し・基準を作り施工性を良くします。
手前、現場打ち擁壁の鉄筋配筋
鉄筋は異形丸鋼D13 13 mmの鉄筋使用
鉄筋はL字に組んであります。
型枠をはめコンクリートを流し込みます
正面は、L型擁壁 完成品がモルタルで固定されています。
型枠を外し現場打ち擁壁の完成。
ほとんど地面の下に隠れますが、コンクリートの量は半端ないです。
一般的なコンクリート擁壁と比べ、20%増量しています。
これで、地震でヒビが入ったらあきらめます。
真ん中現場打ち擁壁の高い擁壁と、低い擁壁の間に「伸縮目地」が見えます。
「伸縮目地」は10m毎に入っています。伸縮を吸収しひび割れを防ぎます。
「伸縮目地」は、温度変化よる膨張や収縮、地震による振動で、
コンクリートなどが亀裂することを最小限にとどめます。
弾力性のある目地で、大きな力を分散、物の損壊を防ぎます。
上側が完成品L字型擁壁、手前側が現場打ち擁壁。
現場打ち擁壁の上に、化粧ブロック組のための13mm縦筋(差筋)が見えます。
400mmピッチで準備されています。
下にU字溝が設置されました
化粧ブロックが積まれ、上にアルミ目隠しフェンスで完成です
隣地側(東側)から
南北の境界は現場打ちコンクリート擁壁(地盤の直ぐ上)東側となります
最初の概略図でご確認ください
完成のNEW 宅盤
良いご家族に住んでいただけますように
№2にづづく・・・