須賀川のピアノ&エレクトーン教室、さとう音楽教室です(^o^)/
福島県立聾学校に通う小1のN君の
学校での「冬のお話会」に行ってきました
一人一人が書いた作文を暗唱し
更に手話と口話で発表します
N君のタイトルは「クリスマスコンサートに参加したこと」
6分近い文章を覚えるだけでも大変



手話と口話もずいぶん練習したと思います
「僕は佐藤久美子先生というピアノの先生のところに

週に一回、7月から通っています 」
「クリスマスコンサートでは
アルプス一万尺とロンドン橋を弾きました
緊張したけどとっても楽しく演奏できました」
「僕はいつかベートーベンの曲を弾くのが夢です
ベートーベンは耳が聴こえなかったけどピアノを弾くから
僕もベートーベンと同じだなぁと思いました」
そしてクリスマスコンサートで来場者の皆さんと共にやった手話コーラスの
「手のひらを太陽に」を再現してくれました
クリスマスコンサートで弾いた「ロンドン橋」を披露

大きな大きな拍手でした

練習の段階では確かにハンディはあるけれど
私が手話ができることでちゃんと意思の疎通が取れ
健聴者と何も変わらずピアノが弾けます
N君は聾学校のみんなの希望の星だと思います





聾学校には幼稚部から高等部まであり
遠い地域の子供さんは
中等部入学と同時に寄宿舎に入り
親元を離れての生活になります
前から聞いてはいたけど
実際に校舎や寄宿舎を見て
その現実を肌で感じ、まだまだ制度も福祉も行き届いていないんだなと…
本人はもちろん、障がいのある子供を
12才ほどで手元から離す親御さんの気持ち…
ああ、もう、胸が痛い

何とかならないんでしょうかね

自分の考えをしっかり持ち
それをきちんと伝えることのできる
元気で明るい子供さんばかりでした
そして先生方の「この子達が社会に出ても困らないように」
との思いで、細かい言葉の言い回し
ニュアンス、日本語の微妙な表現などを
丁寧に直し、導き、教えられているのがよくわかり
心から感動しました

私が手話に触れて18年、聴覚障がいの方の生活や環境など
ある程度は知っているつもりでしたが
聾学校の中に入らせていただいたのは初めて

より一層「聴こえる」「聴こえない」の垣根がなくなり
聾学校の皆さんがみんなピアノが弾けるようになったらいいな…
なんて思いながら帰路につきました
行って本当に良かった

N君ママさん、先生方、そしてN君
ありがとうございました




