須賀川のピアノ&エレクトーン教室、さとう音楽教室です(^-^)/
人生いろいろ

もう14年になる、お葬儀場での生演奏のお仕事…
先日のお葬儀は辛かった

独り暮らしの61才女性、曲のリクエストは冬ソナでした。
自宅敷地内の草むらで亡くなっているのが発見されました。
解剖の結果、推定、死後一ヶ月。
腐敗が進み、DNA鑑定で本人と確認されたけれど死因は特定できず…
事件性はなく病死という事です。
斎場の担当者が、警察から
ビニール袋に入れられ、包帯でぐるぐる巻きにされた遺体を引き取り
すぐ荼毘にふされての告別式

喪主はお兄さん。ひっそりと20人ぐらいの家族葬です。
30代の姪御さん4人と、その子供達がマイクの前に進むと
もう涙で声が出ません
「◯◯ちゃん、いつもお菓子を準備して待っててくれたね」
「いつも子供達にお小遣いをくれてありがとう」
「どんな時も笑っていた◯◯ちゃんを、みんなが大好きでした」
「こんな事になるなら、もっともっと遊びに行くんだった。ごめんね、ごめんね…」
と嗚咽で途切れ途切れ

みんなに慕われていたんですね
喪主様が「昨日は親戚、めい、その子供達みんなが斎場に泊まってくれて、独りだった妹の家族になってくれました。本当にありがとう…」
もう涙腺崩壊です

冬ソナを弾く私の手に涙がポタポタ…
61才という若さでもこんな事に…
「いつどうなるかわかんないよね」
「でも一ヶ月、誰も連絡取らなかったのかな」
「電話してもメールしても反応がなかったら、変だと思うよね
」

とスタッフと話したけど、
例え独り暮らしじゃなくても、
ある日突然、命を奪われるような病気に襲われるってことは
誰にでも起こりうることで
一日一日を精一杯、悔いのないように生きないと

という思いを、この14年間数え切れないほどして来たけど
また改めて思わせていただけた
切なくて悲しくて、そこに居たみんなの心に何かを残してくれたお葬儀でした
