今晩も漆を塗り、早めに寝ます。
へら鮒釣りの記事は土曜日の夜か、日曜日の日中までお待ちください。
暇つぶし的遊び
上の竿
清峯 1973年 18尺1寸 湖笛紫雲
下の竿
宝春生 1972年 18尺1寸 羽衣 弥生 中硬式
この2竿は同一作者が作った異銘の竿です。
楽器の演奏が好きだった作者らしく湖笛(こてき)を脇銘に使っています。
羽衣は軽いの意でしょうね。
弥生は完成した時を表しているのでしょう。
洒落を感じる竿です。
違いは
手元側から、3番の寸法
残るはほぼ同じ
先が長く、手元が短い方が重量的には軽くなる。
それが上の竿。
しかし、上の竿は先が下の竿よりも太く、引ける竿の構造で重量は重くなると思います。
手元側の太さはほぼ同じ。
先が細いのは下の竿。
先が細いので軽く感じたり、先抜け感を感じるのか・・・
下の竿は振った感じで軽さを感じると言いたいところですが、
この長さになると、それは無理です(笑)
どちらも同じ、ドヨーンとして重いです(笑)
この竿は軽い長竿、塗りの美しさでよい評判でした。
競技に使っても、狂いの出にくい竿です。
利根川本流、西湖前浜、相模湖などがターゲットだったようです。
特に清峯は透き塗りが特徴で、父親の清峯を子供の時に見て
「いつかは所有したい」と思っていました。
幸いに20代中ごろに、新品で購入出来たのでいまだに愛着があります。
軽さの構造で、差し込みのテーパー率も大きいようです。
この透き塗りをマスターしたく、観察していますが、いまだにマスターできません。
方法は「漆が乾き、色が抜けるまで次を塗らない」
そんなことをやっていたそうで、完成までどんだけ掛かるんだ?!と感じています。
「山紫水明さんは、完成してすぐ使うでしょ?」
「漆が乾いたと思い、毎晩塗るでしょ?」
お弟子さんに見抜かれてました(笑)
今月末には、この2竿を使い、比べてみます。
やはり櫓聲は軽いし、細いな・・・