櫓聲とは「ろせい」と読みます。
新治堰で使ってみました。
継いだ感想は芯を感じます。
芯を感じる竿は「先代孤舟」「影舟」「竿春」
古竹と火入れ技術から来るのか・・・
二本の底、ボディー11センチの浮子、軟らかいダンゴ
それを送り込める竿
バランスの良さと穂先の竹質の硬さを感じます。
魚が掛かってから、玉網で掬うまでを順繰り(抵抗も含めて)
わかったことは・・・
肉が薄く、振ったときは軟らかく、魚が掛かるとバネのようになり、魚を抵抗なく上げる・・・
残念でした~(笑)
芯を感じ、ビシッとした竿は影舟(14.5尺の4継ぎ長寸の生地組でも)
魚を抵抗なく上げる竿は竿春
振り調子、掛調子で気持ち好い竿は壮志(9尺3継ぎ中式)
それでは、何もないのか?
穂先です。
この釣り場は竹竿好きが多く、竹竿を出すと見に来ます。
「銘柄を教えてください」
「古い櫓聲です」
「穂先が細いな~」・・・好い意味でびっくりしていました。
適正は浅い底を廻し振りで使う竿だと思います。
材料、火入れ、全体調子、バランス、そんな点では優れた竿で、特級竿だと思います。
この竿の価値は、竿職人の人間性です。
私は営業職に移動になりました、30年近く菓子職人でした。
竿から、妥協しない物作りを感じます。
それが、どんなに大変なことか・・・
次は、チョウチンの宙で使ってみます。
穂先が水中に引き込まれるような引きを、どのようにさばくのか・・・
特定の竿ではなく、色々な竿を使う私の考え
竿は銘柄、金額ではなく、好み、使い方
これが私の考えです。
竹竿=高額、ブランド品
竿は道具であり、魚を釣るための物です。
こんな感じで、よろしいでしょうか?
次回の竿の記事は、同尺の東峰親子です。